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41 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
私は戦って美しさを手に入れた。だから、私は美の価値を知っている。(内容に触れてます),
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レビュー対象商品: モンスター (単行本)
「BOX」「風の中のマリア」と、全く異質な題材を扱いながら、読む者のハートを熱く感動させた百田尚樹の最新作。今回の主人公は、ある地方の小都市に突然高級フレンチ店をオープンさせる美女が主人公。その動機も行動も妖しくミステリアスだが、読み始めると、これがまぁ、前2作とはまるで違うある女性の壮絶なまでの辛苦な人生と復讐劇の如き様相なのだ。 序盤は、心身共に打ちひしがれる彼女の自虐的諦観と、他者からの嘲笑、悪意、恐れ慄きと言ったリアクションが、これでもかと言う位に続く。その後、風俗の世界で働きながら、度重なる整形手術でどんどんと変わっていく彼女、当初は哀れみで浅はかと思えた彼女が、確固たる意思と矜持を持ち、覚醒していく。 いかにも手練れた有りがちな物語性。でも、著者はとんでもなく醜い女性が絶世の美女に生まれ変わるとのシチュエーションを肝に、社会学、人相学等へのアプローチから考察された卓越した美人論、男性論を展開させる。これが生まれつきの美貌の持ち主だったなら、どんなに控えめで性格が良い女性であっても、その論述は、やはり嫌味に取られてしまうだろうし、共感も与えられないと思う。それに、好きな相手への満たされぬ想いや悲しき恋の一方通行は、美男美女に生れてこなかった者なら、誰でも多かれ少なかれ心当たりがあるんじゃないか。 差別されつくしたコンプレックスの塊が、一転、女神となって羨望の的となった先の、いびつで狂気ながら、心の痛みをえぐるような条理を超えた苦悶の愛。この痛切極まる哀切感はツラいが、またしても、読む者を一気読みさせるような力がある。 それにしても、今作に登場する男性たちの情けなさはどうだ。著者は男性だが(だけに、か)、男の本質を突いている。 自戒、自戒です(笑)。
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
醜いゆえに美しさを追求した女性の一生,
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レビュー対象商品: モンスター (単行本)
ある田舎都市。醜い容姿に生まれた田淵和子は、それゆえに友達もなく、孤独でひねくれた人生を送ります。そんな彼女が、高校の時、ある事件を起こします。 それをきっかけに家を勘当され、街を出ていく彼女。 しかし、そんな彼女にも小さなころの儚い恋の思い出がありました。 そして彼女が様々な方法で美しさを手に入れた時、彼女の人生が劇的に変わるのでした。 「永遠の0」の百田尚樹さんの小説です。彼が今回書いたのは、 醜い容姿とひねくれた性格を持った女性が、整形を機に劇的に変わる模様です。 それを通じ、美しさの持つ残酷な面が伝わってきます。 人は外見じゃない。よく聞くフレーズですが、実践できる人のいかに少ないことか。 「人は見た目が9割」という本を思い出します。 難を言えば、現実感にいささか欠けることでしょうか。 また、整形や性的なことなど、生々しい表現が多いことも少し気になりました。 好みの問題ですが、私は「永遠の0」や「輝く夜」の方が好きです。
11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
顔が醜いことによる不幸な現実が生々しく描かれていてリアリティがあった,
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レビュー対象商品: モンスター (単行本)
周りの人間から化け物扱いされるほどのあまりにも醜い顔を持った女性。顔が醜いことで、友達もできず、好きな男性に告白もできず、綺麗な女性に嫉妬しながら生きる寂しい日々。そんな彼女が東京へ行き、整形手術に目覚めてどんどん美しくなっていく物語。男性が女性の外見で態度を変えたり、顔が醜いことによりやりたい仕事もできないといった現実が生々しく描かれていてリアリティがあった。整形して綺麗になれるのならという思いで、風俗の仕事をすることを決断した彼女の切実な想いが痛いほど伝わってきた。 醜かった彼女が整形手術により美しい女性に生まれ変わって、過去の仕打ちに対してどのような報復をするのか、最終的に何を成し遂げようとしているのか、最期まで目が離せず一気に読めた。
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