前巻の予告どおり今回は天真爛漫格闘美少女パッフェルにスポットを当てたお話。
幼さの残る純真無垢さと長い傭兵経験を持つという経歴のギャップに期待したが、傭兵時代の話題は無く、親の敵討ちのために生きてきたという割とありきたりのお話。大体、主人公のアッシュも親の敵討ちだけを目的に生きてきたわけだから話としてはくどすぎた。
むしろパッフェルにスポットライトを当てることで美少女が割り込んできても微塵も揺るがない主人公アッシュとヒロイン・ルファの深い絆を描くことができた。ルファの愛は、弟に対するものとして描かれ、恋する異性に対するものとして描かれ、それらを超えた深い愛情として描かれる。決して筆上手とはいえないキャリアも浅い著者によってこれだけ深い絆が描かれたのは感動もの。
もちろんモンコレノベルとして物語後半では、モンコレならではの戦闘がたっぷりと描かれる。モンコレファンなら納得。そしておそらく「六門世界」から「六芒世界」への変更で戦闘や魔法が変わった点も1巻より豊富に描かれている。
「六門世界」の終末を描いたシナリオ集『エレメンタルストーム』やリプレイ『羽根のないアリス』から引き継いだ謎もあり、3巻へと引いている。古くからの六門ユーザーとしては次も目が離せない。