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モンスターペイシェント―崩壊する医療現場 (角川SSC新書)
 
 

モンスターペイシェント―崩壊する医療現場 (角川SSC新書) [新書]

南 俊秀
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 819 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

日本の医療の現場は、いま危機的な状況にある。医師不足により過酷な勤務が常態化するいっぽうで、モンスターと呼ばれるクレーマー型患者が増加。医療訴訟は増え続け、医師は戦々恐々としている。崩壊寸前の医療現場の実態を、現場の医師が実体験を交えてリアリティに溢れた筆致で綴る。なぜこうなってしまったのか?小泉内閣の下に断行された改革という名の医療費削減がはじまりだったと著者は指摘する。窮地にある日本医療を再生させる方策はあるのか。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

南 俊秀
1958年長崎県五島市生まれ。滋賀医科大学卒業、医学博士。滋賀医科大学麻酔学講座、市立吹田市民病院麻酔科、きっこう会多根病院整形外科勤務を経て、1994年より南クリニック(福岡市)院長。2002年4月~2008年3月、福岡市急患診療センター専任責任者を兼務。ライフワークとして生存の科学を研究する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 185ページ
  • 出版社: 角川SSコミュニケーションズ (2008/11)
  • ISBN-10: 4827550549
  • ISBN-13: 978-4827550542
  • 発売日: 2008/11
  • 商品の寸法: 17 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
26 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By しば
形式:新書
“モンスター・ペイシェント”という題名から、モンスターたちの具体的な事例を挙げて解決策を提示するような本かなと思い購入した。
しかし、事例の紹介は最初の50ページ程度で、
・医療訴訟の増加で医師が恐怖に怯え、現場から逃げ出している現状
・医療費亡国論ではなく、社会保障費興国論が正しいのではないかという問題提起
・医療の民営化に日本が走り出していることについての疑問
・・などなど様々な医療のテーマについての記述がメインであり、非常に興味深い内容だった。
だが、これらのことを論じるのであれば、
・確かに医療費は大きな国民負担になっていること
・勤務医よりも開業医に手厚い医療報酬の見直し
などについての記述も必要ではないのかと思った(著者は開業医らしいのでそれは考えたくないのかな)。

また、P164に
「モンスターの増加は、過剰に肥大した顧客意識に、貧困が油を注いでいるからではないのか。さらにいえば、貧困による一種の“打ちこわし行動”ではないのか。」
という記載があるが、ボランティアなどで救急の現場を見た身としては、
低所得者にクレイマーが多いことなどを考えると、その通りなのかもしれないと感じた。
このレビューは参考になりましたか?
24 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 本書で知ったモンスター・ペイシェントの行動は、民間企業におしかける「クレーマー」の上をいく理不尽さでした。
 文句をいいはじめるきっかけは様々ですが、怒りはじめると止まるところを知りません。
「オマエが責任者か!」と怒鳴るのは序の口で、罵詈雑言であきたらず、「これから3日以内に、こいつの家族を皆殺しにする」と脅迫するような実例も本書に書かれています。

 この威圧系モンスターのほか、強要系モンスター、何でも権利派モンスター、不満大王系モンスターなど、手に負えないモンスターの実態は、本の向こう側で起こっているかぎり、珍しい生態を持つ生き物のようです。

 でも、当事者はたまったものじゃありません。
 南さんは、モンスターが個室のドアを閉めようとしたとき、「閉めるな」と大声を出したこともあります。
 いざとなったらテーブルを蹴り倒して、そのすきに逃げ出すルートを確保しておかなければ、こちらの命にかかわるのです。

 かなり強烈なモンスターの実態を1章で述べたあと、本書は医療が荒廃していく状況を克明にレポートしていきます。
 医者に厳しすぎる裁判結果のせいで、生死にかかわる診療科の医師が不足するようりなったこと、セカンド・オピニオンやインフォームド・コンセントのまやかし。
 第4章「医療費亡国論のウソ」では厚生労働省や財務相のウソを告発し、第6章では、アメリカの年次改革要望書が医療機器メーカー、医薬品メーカーの利益を擁護していることにまで言及しています。

 モンスター・ペイシェントの問題だけでなく、医療の現場から見た問題分析という大きな視点に立つ南さんです。

 直接的な対策として、モンスター・ペイシェントを一斉告発する。根本的な対策は、なんといっても貧困層をなくすことですが、南さんは医療制度のあり方について提言しています。

 厚生労働省のお役人に聞かせたい内容です。
このレビューは参考になりましたか?
21 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Kana
形式:新書
医者や医療関係者に罵詈雑言をあびせたり特定の治療法を強迫したりする患者つまりモンスター・ペイシェントがこの本のタイトルになっている.しかし,この本がカバーしている範囲はそれにとどまらず,ちょっとしたミスで医者が逮捕されるようになってリスクのたかい検査や治療をさける傾向がでてきていること,医者が信じられずに病院を転々とする患者,医者の過酷な労働など,さまざまな問題がとりあげられている.

医療制度改革に関しては,新自由主義的な改革によってイギリスやアメリカの医療が悲惨な状態になっていること,日本でも小泉改革によって上記のような危機的な状況がもたらされたという.このまま「小さな政府」や民営化の政策がつづけられると事態はどんどん悪化していくと著者は主張している.医療再生のための提案もしているが,十分な内容だとはおもえない.

解決への道はとおいようにおもえるが,意外なことに著者は「光はうっすら見えています」と書いている.まず,おおくのひとが実態を理解し,解決にむけた努力をかさねることが必要だろう.
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