ある日突然やってくる「保護者」からの電話…。一人の教師が、ある生徒の母親によって、状況的にも、心理的にも追いつめられていくのがよくわかる事例から、この本は始まっている。こんな親がいたらこわい、という思いがありながらも、つい頁をめくってしまう自分がいる。この本には、なぜモンスターペアレントと呼ばれる保護者が増えたのか、そしてどのように対応していけばよいのかが、具体的に書いてある。例えば、「決して、モンスターペアレントには謝ってはいけない」というようなことを。また、子どもへの影響にも言及しているところもおもしろい。中には、病的なモンスターペアレント、クレーマーを見極めるためのポイントが、チェックリスト形式で掲載されていて、つい試してしまった。
モンスターペアレントについては、言葉だけが独り歩きしている観もあるが、もしかしたら、自分のまわりにもモンスター予備軍がいるのかもしれない。そう感じさせる一冊である。