ホラーファンなら誰でも知っているあのジョージ・A・ロメロ監督作品。動物が悪役となる場合はどうしても、虐待的なシーンがあるので、好き嫌い<がはっきりしてしまう。猿の知能を向上させる実験によって知能を得た猿が、事故により首から下の全身体的機能を失ってしまった主人公。恋人からも去られ自殺未遂事件までおこし、人生を諦めていた彼のもとに友人の好意から実験に使われ知能を得た猿が介護猿としてプレゼントされる。彼の人生は愛らしくひたむきに彼を介護するその猿によって一変し、彼も以前の明るさを取り戻すが、その猿は彼の憎しみを感じ取り、やがて彼の恨みを晴らすために殺人を繰り返す。(この猿は家の窓をちゃんと四角く拭いていた!)淡々と真面目に話は進行してゆくし、愛らしいさるが愛情を注いでくれた主人公の為にせっせと彼の憎む人間を殺しに行くわけで、ちょっと見るに忍びない部分も否めない。しかしながら、飽きさせない展開で物語は進んで行くので、結末の好き嫌いをはずせば、見て損はないと思う。ジョージ・A・ロメロはゾンビもので有名だが、人間ドラマ的な要素を持った作品をうまく撮れる監督で、異色作の現代に生きる若き吸血鬼の悲哀を描いた「マーティン」は、ファンなら是非見て欲しい。