今回の特集は、アメリカ。
冒頭の内田樹と柴田元幸の対談は、ボリュームもあって読み応えがある。
内田の『日本辺境論』の議論をベースに、アメリカという国の現在とさらには日本の現在について、考えさせられる内容になっている。
その対談の中でも触れられている村上春樹のインタビューも掲載されている。こちらは分量的にはあまりないが、村上春樹が米国の読者が見逃した作品について述べているのが面白い。
その他では、円城塔や古川日出男といった私の好きな作家の作品も掲載されているが、初めて読む浅尾大輔という人の「かつて、ぶどう園で起きたこと」という評論が良かった。ロスジェネ文学から、シモーヌ・ヴェイユ、マーク・トウェインまで取り上げている。