ドアーズの5th『モリソン・ホテル』。
本作はこれまでの作品とは異なり、ロビー・クリーガーのギターが前面に出たブルース色の強い作品に仕上がっています。
骨太のギターのイントロが本作を象徴する「ロードハウス・ブルース」。3rdの表題曲でありながら本作に収録されている「太陽を待ちながら」。
これまでのドアーズを感じさせる怪しげな「ブルー・サンデイ」。前2作からの流れとも思えるポップな「愚か者の船」。ジム・モリソンの意味深な歌詞が光る「ザ・スパイ」。そして、1stや2ndが好きな方はおそらく一番しっくりくると思われるのが、美しく幻想的な「インディアン・サマー」です。
非常に力強く、安定感のある作品です。デビューしてまだ約3年に過ぎないにも関わらず、すでに円熟の域に達しています。意外なことに、本作はドアーズ5作目にして初、そして全作品中唯一ジム・モリソンが全曲作詞を手がけた作品でもあります。全編通した完成度も高いので、専門家からの評価が高いのも頷けます。ただ個人的には前作までのキーボード主体の、ある意味不安定なサウンドの方が好きなので星4つにしましたが、そこは人それぞれなので、これから聴いてみようという方は買って損はない作品です。ブルース・ロックが好きな方には特にオススメ。