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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「トイレット」を観る前でも後でも読みたい!,
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レビュー対象商品: モリオ (単行本)
荻上直子監督の世界が大好きで、「トイレット」の上映を楽しみにしていた一人です。もちろん映画は期待どおりの素晴らしい作品でした。 でも、それと同様に、荻上監督の初小説である『モリオ』に心をほっこりさせてもらいました。リンクした二つの小説と映画に共通して教えられたのは、自分の存在を認めること、そして自分とは異なる存在を認めること。それは言葉の通じない人であれ、ネコであれ同じなんですね。 忙しい生活に疲れている人、人間関係をわずらわしい、難しいと考えている人には、映画を観る前、後にかかわらず、ぜひ読んでほしい一冊。あっ、ネコ好きな人には、『モリオ』に収録されている「エウとシャチョウ」がとってもオススメですよ。
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
モーリよりモリオ,
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レビュー対象商品: モリオ (単行本)
『モリオ』は、やさしくせつない、素敵なお話でした。この本のモリオくんが、どんなふうに英語を話すモーリくんになるのか・・この本が原作になっている映画“Toilet”も観て来ました。 本の『モリオ』と映画の“Toilet”は、同じモチーフを持った2つのまったく違った物語でした。でも、本のほうがよかった。 本の中で、花柄のスカートをはいて外に出るモリオくんに、下の階に住む少女は「だいじょうぶ」と声をかけます。映画の中でばーちゃんが叫ぶ“cool!”ではない「だいじょうぶ」。この言葉に含まれるニュアンスが、本と映画のコントラストのように感じました。 ひさしぶりにいい本に出会いました。ただ残念なのは、違う物語なのに本の表紙が映画のモーリくんであること。表紙に惑わされず、この本を読むことをお勧めします。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
現代の素敵なおとぎ話,
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レビュー対象商品: モリオ (単行本)
表題作「モリオ」、もうひとつの「エウとシャチョウ」とも、自分の居場所を見つけだした主人公が、それまで閉じこもっていた殻を破り、周囲の人たちとの関わりを深めていく、という物語です。解説にもあるように、両作品には「ひだり布地屋」という店が登場し、主人公たちはそれまで探していた花柄の布地や仕事を手に入れます。ここの女店主との出会いが転機となり、それぞれの主人公は、自分の可能性を広げて、よりいきいきと日々を送るようになっていきます。彼女はまるで、主人公の手助けをしてくれる昔話の魔法使いのおばあさんみたいで、この2編の小説自体も、おとぎ話のような不思議な読後感があります。 少年時代のモリオは、母のミシンの下に隠れて安心感を得ていましたが、それは小さい頃に誰もがもっていた秘密基地のようで、読むうちに、遠い昔の懐かしくも温かい感触が蘇ってきました。 日常をしばし忘れてほっと一息つける、素敵な物語です。
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