出版社/著者からの内容紹介
この本のタイトル「モラルハザード」とは、もともと経済用語で、金融機関や預金者が「道徳的節度を失って行動する」ことを意味する言葉です。そしてこの言葉が、今の日本社会全体の状況を的確に表現していると思っています。「モラル」、つまり、道徳、道義、倫理、その根幹にある常識、良識が、危機に瀕していると感じているからです。
かつて芭蕉は、「ものいへば 唇寒し 秋の風」と詠みました。何気なく発言したひと言でタレント生命が危うくなる、ネットに何か書き込めば、ブログが炎上する......。そんな現実に誰もがナイーブになってしまい、言葉がこわばりはじめているのです。
でも、果たしてそれでいいのでしょうか......?
こんな時代だからこそ、誰かが発言しなければいけない。反発を承知で、言うことは言う。正しいと思うことであれば、遠慮せず、飲み込まず、堂々と発言すべきだと思うのです。
その原因の一端は、弱者のふりをした「弱者という名の強者」におもねるマスコミにもあります。「弱者」を自称する人々からのクレームを気にするあまり、「悪いものは悪い」「いいものはいい」と、そんな常識的なフレーズすら言えなくなっている。
この本は、教育、報道、政治の分野から社会の現状に切り込む「ジャーナル・ハザード」、精神荒廃系事件を題材に警鐘を鳴らす「スピリット・ハザード」、統括的にモラルの崩壊を分析する「モラル・ハザード」という三章に分け、各章ごとにゲストをお招きし、それぞれの立場からの率直な意見をいただいています。
内容(「BOOK」データベースより)
いいことは「いい!」、悪いことは「悪い!」今の日本、そんなことさえ言えなくなりました。モラルが、常識が、良識が、壊れつつある世の中に、「ガツン!」と言わせていただきます。