内容(「CDジャーナル」データベースより)
NHKFM放送の『ジャズ・クラブ』のテーマ曲から始まり,後半は琴とコラボレーションした30分を超える3部作を収録。琴のなだらかな弦の音は幻想的だが,はじける曲に仕上がっている。あくまでもジャズにこだわった作曲は逆に聴きやすい。
内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
NHK-FM『ジャズ・クラブ』のテーマ曲(1)も、サイコロの目に一喜一憂する様を曲にした(3)も聴きごたえ十分。だが聴きどころは、完成までに7ヵ月もかかったという琴とジャズ・オーケストラの共演を本格的に意図した組曲(4)。この曲はNYのジャズ・クラブ“バードランド”で初演されて以来、好評を博しているという。前作『フォー・シーズンズ』には琴だけでなく津軽三味線や“祝詞”がフィーチャーされていたが、ほんの彩りとしてパーカッションの一部のような扱いで、和楽器を表立たせることにとまどいがみられたのだが、本作は違う。琴の即興を大胆にボーダレスに組み込んで、京都やカリブやNYを斬新に表現。秋吉敏子の半世紀にわたるジャス活動の中で、くすぶっていた思いが払拭され完熟したという自信と高揚がみなぎり、格調高い仕上がりだ。率いるジャズ・オーケストラも円無期を迎え、今後の動向が楽しみ。 (渡部由美) --- 1998年11月号