物に埋もれた生活では物を大事に出来ない。
「自分にとって」使う必要性がある物が大事な物。こういった物だけを身の回りにおけばいい。考え方の枠組みを、流行やブランド的価値ではなく、自分の生活の中での物という捉え方に変えてみる。
自分にとって大切な物かどうかが価値なのだ。大事な物に愛着を抱きながらずっと使う、だから余計な物は家に置かない、入れない、買わない。……といった感じに読めた。柳宗悦「
手仕事の日本 (岩波文庫)」的な人と物の出会いすら思い起こされる“かたづけ本”だ。かっこいい。
第5章がさらにシビレル。
著者の筆鋒はかたづけが苦手な人を一時離れてマスメディアや広告・マーケティング業界、メーカー批判へと向いていく。以下の2つの引用以外にも著者は要所要所で購買意欲を煽るマスメディアや商品の送り手側の罠について言及している。
197ページ「ブランドメーカーも営利企業です。『長く、大切に』使われてしまったら、次の商売ができなくなります」。
201ページ「エコバッグをつくる企業側は、エコロジーよりも儲けることに夢中です。ブームが過ぎないうちに売れるだけ売ってしまえとばかりに【略】これって本当のエコロジーでしょうか」