駆け出しの時代から晩年まで、支援者・画家との交流そして二人の妻との時間を描きながら、モネの生涯を追う。一つ一つの画の解説は勿論のこと、当時の美術画の世界における印象派とモネの評価、モネが描きたかったものと苦悩等々、モネの人生と作品が外側と内側の両方から解説されている。
本のサイズ自体がそんなに大きくないので、収録されている作品も自然と小さくなるが、代表的な作品の多くにはフルページもしくは3分の2ページ程度のスペースが割かれているので、手軽な画集としても楽しめる(私の購入動機はこちらにあったが、十分満足いくものであった)。
私自身は画に蘊蓄を求める人間ではないが(そんな絵心も持ち合わせていない)、こうやって好きなモネの画を、当時の美術画界の流行及び彼の足跡・目線を追いながら一つの作品集の中で並べて観てみることで、美術館での鑑賞時には得られなかった、モネという画家と彼の作品に対する理解が深まるのを実感した。