50年代東部の名門女子大を舞台にジュリア・ロバーツ扮する新任美術史教員が「大学卒業→ハーバード大の学生と結婚して子供を育て良き妻となる」というコース意外考える事すらなかった女子学生達を啓蒙していく・・・こんなお話かと思ったら結構違った。
ジュリアも恋や自分の生き方に悩む一人の独身女性教師。保守的だが優秀な女子学生達にやりこめられる事もしばしば。「優れた教育を受けた女性は主婦に納まらずどんどん社会進出すべき」・・・こうした考え方を押し付けてるフシもあり、完璧に尊敬出来るキャラではない・・が、そこが迷いながら共に成長していく女性としてとても魅力的。
今までジュリアロバーツの映画は、彼女が色んな意味で目立ち過ぎてしまう感があったけど今回はキルスティン・ダンスト初め、個性的な若い女優達にもまれて対等の存在感で、見ていてバランスが良いです。特に強硬な保守派キルティンの存在感は凄く、彼女の発言・行動から50年代の女子大生に求められていたものが伺えて面白いです。ロングスカートにカーディガンという50年代ファッションもそれぞれに可愛いらしくて見ていて愉しい。モナリザは何故笑っているの?見たままが本当ではない、自分で考え選び取る事が大事。見終わった後、「モナリザ・スマイル」というタイトルに思わず頷いてしまう。
只、ラストが皆に慕われる女性教師と生徒達の暖かい心の交流・・・こんな二時間ドラマのような大団円は見飽きてしまっていて手放しで素晴らしいとは思えなかった。一寸ラスト、急ぎ過ぎたのかな?出来過ぎとも。
DVD特典の現代女子学生と50年代女子学生の比較は面白いので是非見て下さい。当時の結婚年齢は21歳で良家の子女は在学中に半分以上が結婚していたのだそうです。現代と変わったもの、変わらなかったもの・・・比較してみるのも面白いかと思います。