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モナリザ・オーヴァドライヴ (ハヤカワ文庫SF)
 
 

モナリザ・オーヴァドライヴ (ハヤカワ文庫SF) [文庫]

ウィリアム・ギブスン , 黒丸 尚
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

久美子は、たったひとりで成田発ロンドン直行便にチェックインした。激化する経済抗争を避けるため、《ヤクザ》の大物である父親の指示でイギリスに身を隠すことになったのだ。だが久美子は知るよしもなかった―13歳の自分が、ミラーシェードを埋めこんだ女ボディガードにひきずられ、擬験の大スターのアンジイや、伝説的ハッカーのボビイをも巻きこんだ大冒険に出発し、電脳空間の神秘をかいま見ることになるとは!全世界注目の作者が、疾走感あふれるシャープな展開で満を持して放つ、ファン熱望の《電脳空間》3部完結篇ついに登場。

登録情報

  • 文庫: 490ページ
  • 出版社: 早川書房 (1989/02)
  • ISBN-10: 4150108080
  • ISBN-13: 978-4150108083
  • 発売日: 1989/02
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 253,597位 (本のベストセラーを見る)
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 アイディア満載の刺激的なストーリーだが、読者の力量も試される!?, 2007/5/18
By 
yuishi (千葉県) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: モナリザ・オーヴァドライヴ (ハヤカワ文庫SF) (文庫)
80年代SFを代表する傑作「ニューロマンサー」に始まる「スプロール三部作」とも呼ばれるシリーズ最終作。前作「カウントゼロ」からさらに7年後の世界が舞台。前作以上にプロットは複雑。4つのストーリーが交互に語られ、冒頭から多数の登場人物が現れる。

それぞれにヒロイン格の女性キャラが登場するのも特徴的。前作で儚げな少女だったアンジィはいまやネット界のアイドル女優になっている。日本の”黒幕ヤクザ”の娘久美子は、ヤクザ間の抗争を避けるためロンドンに避難させられる。ロンドンで久美子の護衛役として登場するのは「ニューロマンサー」のヒロイン(?)だった彼女。タイトルロールとも言えるモナは女優アンジィに憧れる10代の売春婦だ。

「ニューロマンサー」では色濃くあった日本趣味や電脳世界の描写はやや影を潜め(久美子の回想に上野の忍池が何度も登場するが・・)、本作は生体素子(バイオチップ)と「カウントゼロ」でも描かれた精神を取り込む「箱」のアイディアが底流に描かれる。

ギブスンの筆は相変わらず、多くの説明を差し挟まず、多様な単語の羅列が鮮やかにスピード感のある文章でつづられる。印象的なビビットなシーンが連続するが、さらりと読むとあっという間にストーリーから取り残される。ばらばらだった4つのプロットの関わりが少しずつ明らかになり、その背後から「ニューロマンサー」から連枝と続くバックストーリーにつながっていく、終盤、4つのプロットがひとつに収斂していくのだが、読み解くのはなかなかに大変なのも事実。

ギブスン自体は本作後、見るべき作品を書いていないが、いまだギブスンが本作で見せた刺激的な地平を超える作品はなかなかない・・・。
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5つ星のうち 5.0 今読んでも、面白い。その時の社会の電子化の状況に合わせて楽しめます, 2011/6/2
By 
hamachobi - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)    (VINEメンバー)   
レビュー対象商品: モナリザ・オーヴァドライヴ (ハヤカワ文庫SF) (文庫)
いわゆる「電脳空間三部作」、あるいは「スプロール三部作」と呼ばれるウィリアム・ギブスンの初期の作品の完結篇。いまさら、ウィリアム・ギブスン、サイバーパンクなんて言われそうだけど、やっぱり面白い。

『ニューロマンサー』、『カウント・ゼロ』に続くこの作品は、日本で出版されたのは1989年2月と、もう20年以上前。当時はサイバーパンク全盛と言ってもいい頃で、私もかなりハマった口だが、この21世紀に入って10年が経過した今でも、面白く読めた。

21世紀に入っての『パターン・レコグニション』、『スプーク・カントリー』、『Zero History』など最近のウィリアム・ギブスンはサイバーパンクどころかSFって感じのしない作品を書いているが、やはり昔からのファンとしては、この三部作が最も好き。特にこの『モナリザ・オーヴァドライブ』は、その前二作の登場人物モ登場するなど、まさに総集編って感じで、多分に懐かしさもあるのだろうが、私のお気に入りだ。何年に一度か、その時の社会の電子化の進展状況に合わせて楽しめる作品だ。
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5つ星のうち 5.0 3つの《ラヴ・ストーリー》。, 2009/6/14
レビュー対象商品: モナリザ・オーヴァドライヴ (ハヤカワ文庫SF) (文庫)
この《スプロール》3部作は、SFマニアの間でも、難解で知られる作品である。正直言って、私にとっても難解な作品だった。でも、私なりに解釈すれば、この3部作は、3つの《ラヴ・ストーリー》によって成り立っているように思う。第1作『ニューロマンサー』では、《二つの人工知性体》のラヴ・ストーリーが描かれ、第2作『カウント・ゼロ』、第3作『モナリザ・オーヴァドライヴ』では、《一人の少年》と《一人の少女》のラヴ・ストーリーが描かれ、最終的には、3部作全体が、《地球系》マトリックスと《ケンタウルス系》マトリックスとのラヴ・ストーリーとして、描かれているように思う。つまり、3部作全体が、風変わりであると同時に、純粋無垢でもある、《ある愛の神話》として成立しているのだ。言い方を変えれば、《失われた恋人》の奪還に成功した、新たなる《オルフェウス神話》という所だろうか?いずれにしても、この3部作は、SF史上最も重要な作品の一つであり、《再読マニア》の私としては、これから何度でも繰り返して読みたい、と思いました。
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