先ず、出て来る名前がモディリアーニ、ピカソ、ユトリロ、ルノワール、ぽろぽろと有名な画人が出て来る、豪華豪華。一般的な家庭の子女のジャンヌとモディリアーニの貫き通した恋愛、恋愛の末に得たもの、無くしたもの・・そんな事を考えさせる幕切れでした。
当時のボヘミアン達の日常、それぞれの絵にかける情熱・プライドそんなものが一人一人少しずつ違って描かれているのが面白いです。そしてカフェでのピカソとモディリアーニの対峙。ピカソの存在が映画全体に凄く効いている。モディリアーニの才能への認めたくない嫉妬・彼を小ばかにしつつも自堕落に落ちるところまで落ちれば、救いの手をイヤミたっぷりに差し出す。中々面白く、芸術家同士らしい微妙な距離感を上手く表現していた。ピカソの奥さんのオルガ役も嵌り。
ボヘミアンの退廃、そして情熱、モディリアーニとジャンヌの生き方は身勝手で様々な人に迷惑をかけたかもしれない。それでもジャンヌは、親の言う事だけを聞いて生きる良い娘を止め彼との愛を貫き通す素晴らしさを知った。(それが倫理的に良い事かどうか別として。)、そしてモディリアーニも愛を知ると同時に作品に魂をこめる事が出来た。こういう遊民的生き方をする人間は刹那に溺れ、永遠を知らないイメージがあるけれど作中の二人は違った・・・。でも好きに生きてきた代償を払うのは誰か・・・?それは彼ら自身。
良い、とか、悪い、という頭の判断ではなく久しぶりに純粋な気持ちで見られた作品でした。(個人的にはこうした生き方は好きではありませんが;)
流れる音楽も作品と合っていて良い。アンディ・ガルシアもこんな役が出来るぐらい年齢を重ねたんだなあ、と一寸感慨深かったりも。