年末に帰郷した幸世は思いも寄らぬ再会を果たす。相手は高校の同級生、
元ヤンの尚子。いっぱしのシングルマザーとして地に足のついた暮らしを営
む彼女に叱咤され、再び幸世は東京へ。自分の恋愛に真っ正面から向き合
うために…。
出だしなだけに一巻ではどうも個別のキャラクターが幸世をプラットフォームに
してしかかち合わず、好み別に選びたい放題のそれなんてエ×ゲ状態ではあっ
たのだが、この二巻は格段におもしろくなり始めている。幸世の友達・島田が
ストーリーに本格的に絡んできたのと、それからなんといってもあのアクの強い
40男「墨さん」の登場。これ以上ない「ヤリ×ン」のリアリティーを醸し出す彼が、
場内をかきみだすかきみだす。
あくまで「友達として」再開した幸世といつかの交際。お互い恋愛がしたくって、
じゃあおめーらひっつけばいいじゃんと誰もが思うお互いがお互いの恋を励まし
合うおかしな友情状態が続くなか、「災害は忘れてきたころにやってくる」と言わ
んばかりに、“あの女”が帰ってくる。
両ページをたくさんの情報が所狭しと飛び交っている本作品。例えば「スラムダ
ンク」の最後の方や「刃牙」がお好みの読者には少々「うるさすぎる」かもしれな
いが、なれてくるとどんどんはまっていく中毒性の高い作品だ。