シリーズの3作目,4本の短編集になります.
物語としては,事件を起こした人も救われるラストとなり,
雰囲気としてはハッピーエンドに近いものを感じるのですが,
そのため,それまでの『苦さ』がぼやけてしまうのが残念です.
中には,かなり悪いこと(犯罪)をした人も居るのですが,
問題を外へ追い出して見えなくし,『みんなが救われた』と,
表面を取り繕っただけのようで,どうしても違和感が残ります.
人間のちょっとした『暗』の部分を見せられる内容なだけに,
ひとつくらい苦いままおわるものがあっても…と思うのですが.
なお,前作と同様に,事件を起こす側に重きをおいているようで,
主人公の女の子の登場は少なく,また仲間の人たちも出てきません.
なので,彼女たちのやり取りに期待していると,少し物足らないかも.