ディランの最近の作品には、若さ、未来(=オルタナ・カントリー)を見せつけようとするところがあったのですが、今回の作品で、ディランは、自らの豊かな経験を生かして、熟成されたルーツ・ミュージックを展開しています。音楽リスナーには誰でも薦められる内容ですね。音楽誌の年間ベストテンの相当上位に食い込むはずです。
歌詞は「アーティストの意向」とやらで掲載されず、対訳のみ。
さて、DVDは、「ブラッド・イン・マイ・アイズ」のミュージッ・ヴィデオ、グラミー賞授賞式での「ラヴ・シック」のライヴ・パフォーマンス、「シングス・ハヴ・チェンジド」のミュージック・ヴィデオ、「コールド・アイアンズ・バウンド」の映画『ボブ・ディランの頭のなか』用ライヴ・パフォーマンスです。合計19分。おそらくディランのファンならば何度も見たことのある映像であり、秘蔵映像はまったくなしです。しかも、字幕不要の内容。これは、歌詞の掲載なしと合わせて、値段次第では、輸入盤でも十分、と判断される理由になるでしょう。
CDの内容は星5つですが、DVDの内容の新鮮味のなさと、日本盤のありがたみの薄さを考慮して、星4つです。