内容紹介
本年1月に発売された、アルバム「ベランダの煙草」が各方面で好評を得ているオルタナティブフォークの新星“スズモク”。そのアルバムの中から特に注目を浴び、話題となっている“モダンタイムス”が、シングルカットで発売。スズモクが生み出す音楽には、“陽”と“陰”の2つの要素がある。ありのままの飾らない目線で描く歌詞が、共感へとつながっている「素晴らしい世界」や前作「フォーカス」などの、“陽”の楽曲。そして、その時それぞれに彼を突き動かした衝動が、言葉のトゲを隠すことなくダイレクトに吐き出されたエフェクトなしのストレートメッセージ性を持つ、週末」などの“陰”の楽曲。 「ベランダの煙草」は、スズモクの“陽”の部分である、自身初のラブソングでもある先行楽曲「フォーカス」と、タイトル曲でライブの定番曲でもある「ベランダの煙草」の2曲を軸にして世に出たのだが、発売後寄せられた問合せやメッセージは、通常であれば目立たない“陰”の部分の代表曲「モダンタイムス」に対するものが、非常に多かった。ALの6曲目として、目立つ存在では無い「モダンタイムス」に、そんなに多くの声が寄せられたのは何故だったのか。「モダンタイムス」は、生ぬるい現代社会に向けたメッセージソングであり、TVやインターネット、携帯など、便利なものが溢れている世の中に、またそれらに頼りきりで生きている人達に、彼なりの警鐘を鳴らした一曲だ。そこから考えられるのは、便利な世の中で適当に生きてしまっている現代人に、そして人々を無能にしてしまった現代社会に対し、強烈な言葉をぶつけ、彼の“陰”の部分に人々が惹かれていったということだろう。また彼の極めてシンプルなメッセージに対し、ここまで大きな反応が生まれるのは、不満を溜め込んだ若者の心を絶妙に突いたからだともいえる。現代社会に向けての「今のままじゃ駄目」というメッセージが込められている攻撃的な世界観は、社会に対して不満を抱き始めている人々の心を巻き込んでいるようだ。強烈すぎるメッセージに対して、批判的な意見もあるが、今の世の中に対して「自分達はこの世の中を信頼して生きていけるのだろうか」と、疑問や不安を抱えている、特に中高生の心に深く刺さっている事実は重く受け止められるべきだろう。そういった世間の反応を受けてMVが急遽製作されたのだが、楽曲が持つメッセージ性とインパクトをさらに大きく見せ、言葉を投げつけるような大胆不敵な物となり、ここでもまた賛否両論が巻き起こった。そんな“賛否”両面が作った大きな渦をもっと広げたいという思いに掻き立てられ、「モダンタイムス」は予想外のシングルリリースに踏み切ることになったのだ。力強いメッセージを乗せるのは、彼のギターと、ベース・ドラム。シンプルな編成ながらそのサウンドはダイナミックでスピード感にあふれ、強烈なメッセージに説得力を持たせる。今回もジャケットには昨年末に発売されたシングル「フォーカス」に採用された、40Pにおよぶフォトブックが封入される。このフォトブックには歌詞が明らかにされていないセリフ部分も掲載される。
アーティストについて
name : suzumoku birth : 1984.7.11 born place : Shizuoka 中学2年でギターを持ち、同時に作詞・作曲も始め、地元静岡のストリートで歌い始める。様々なジャンルの音楽を聴き漁り、音楽性を模索する日々。高校卒業後、楽器製作の専門学校に入学し、ギターやベースの製作に明け暮れる。音楽は完全に趣味にしようと決め、岐阜にある国産手工ギター工場に就職。音楽活動を一旦休止するも再開。ギター職人の道とミュージシャンの道、どちらが本当に進むべき道なのか真剣に考え、06 年夏、プロミュージシャンになることを決意。07年1 月に上京し、10月にアルバム『コンセント』でデビュー。都内を中心にライブ活動を続ける中、08 年からインスト・ジャズバンド“PE'Z”との合体ユニットpe'zmoku を結成。ギター&ヴォーカル担当として大抜擢。多くの経験を積み重ね、2010年ソロ活動を本格的に始動。アルバム『素晴らしい世界』、シングル『アイス缶珈琲』、『ホープ』『フォーカス』と積極的に発表。2011年1月にリリースしたアルバム『ベランダの煙草』はブルース色やフォーク色を強め、“陰”と“陽”のベクトルの異なる2つの要素が表現されsuzumokuの完成系と支持を得ている。音楽と文筆における感性、一貫したメッセージ性には定評がある。