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15 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
着眼点に深くうなずいてしまう。,
By カスタマー
レビュー対象商品: モダンガール論 (文春文庫) (文庫)
女性というだけで門戸が閉ざされた職業が無いこの時代にそこそこキャリア気分が味わえて、華やかで 横文字職業に職業にばかり憧れる自分は 女の既得権益を利用し、見栄えだけ綺麗で 実際大して社会に貢献はしていない 中途半端人間なのではないかと罪悪感があったのですが、 一昔の女性にとっては、自分がつきたくないって 思っている職業も十分モダンガールなんですね。 結局同じじゃんと、そう思うとなんだかものすごくラクになりました。 当時の女性向け雑誌の読者投稿文などが頻繁に引用されてるので 実感としてわかりやすいです。 女性の労働について書いた本は 女は変わった、こんなに強くなったという論調が主流で ひょっとして女ってぜんぜん変わってない?という ここ最近思っていた疑問を見事に代弁してくれました。 とくに「良妻賢母」思想は女性を家庭に押し込め、 社会から隔離させるための建前かと思っていたら、 当時の女性にとってはむしろ革新的でモダンな 思想だったというのは目から鱗と同時にすごく納得! まさに「ものは言いよう」ですね。 そっちとセットで読むと読むと面白いです。
21 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
そして夢がなくなった...,
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レビュー対象商品: モダンガール論―女の子には出世の道が二つある (単行本)
明治時代から現代までの女性誌から集めた出世観の変遷をまとめてある。職業婦人から専業主婦まで、はじめは上流階級の生活スタイルで憧れの対象だったものが、大衆化してつまらない職業に変わっていく過程が繰り返されてきたことが判る。同時に、主婦の退屈さといったような問題も上流階級の贅沢な悩みとして省みられなかっただけで、明治時代から存在していた事がわかった。新しい問題は突然姿をあらわすわけではないのだ。 この本は、とても面白く読みやすい。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
欲望史観に基づく近代女性運動史。次の60年サイクルはどうなるか?,
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レビュー対象商品: モダンガール論 (文春文庫) (文庫)
<1>進歩史観ではなく、抑圧史観でもない、名付けて欲望史観。この欲望史観で女性の近代をみるというのが最初の章から続きます。
欲望史観で紐解く「モダンガール」は、60年のサイクルでの議論と実践を繰り返しながら2サイクル回ってその範囲を広げてきたというのが、この本の大部分を占めます。 <2>その上で、最後の数十ページでもう1つのテーマ:次の60年サイクルはあるのか無いのか、つまり、これからどうなるのか?というテーマが必然性を持って提示されています。 この本ではそれには明確には答えていませんが、あとがきも含めてヒントとなることは出てきており、その考察が非常に興味深いです。文庫のほうには、文庫版あとがきも付いていて更に考察が深まっています。 そういう意味では、最初と最後だけ読めば良いかといえば、さにあらず。全文通して読まないことには最後の部分は理解できませんので、あしからず。 (蛇足1)それから、これは余計なことかも知れませんが、近代を60年サイクルで捉えるというのは、著者のオリジナルではなく、過去にも他の人が言っていたことではないかと思うのですが如何でしょうか。 (蛇足2)もう一つ。田島弓子さんの著書「ワークライフ“アンバランス”の仕事力」などは、この欲望史観では説明がつかないように思いますが、逆に<2>の答えの1つになりそうです。
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