CDについて:
シンディ・ローパーの20年来のファンです。彼女のアルバムは全て持っており、継続的に聞いています。
残念ながら、評判のよい 2008年の"Bring Ya to the Brink"は、ハウス系の音作りがどうも馴染めず、それまでのアルバムに比べて、私はあまり楽しめませんでした。
2010(日本では2011)年の本アルバムは一転して、「ブルースを歌うことが私にとっては究極の目標だった」(ライナーノーツより)というブルースのカバー・アルバムです。
BBキングやアレン・トゥーサン等のゲストをはじめ、バックミュージシャンの実力とシンディのボーカルが交錯する曲は、とにかく魅力的で聞き飽きません。「繰り返して何度も聞ける」ということは恐らく不自然さがないのだと思います。ライナーによれば、8トラックのレコーダーを用いて、「せーの!」で同時録音されたとのことですが、DVDのコメントでは、演奏中にアドリブを挟んだりもしているようで、こういった雰囲気が完成された曲に現れているのかもしれません。
2003年の"AT LAST"と並んで、ポップミュージックの解釈とその解釈を形にするシンガーとしての歌唱力や優れたアレンジ・演奏を引き出すことができる、シンディ・ローパーの実力を証明したアルバムと思います。
「寄付金」について
シンディ・ローパーが2011/3/11の東北・関東大震災当日に来日し、「音楽で日本を励ましたい」とツアーを行い、寄付活動や大阪公演をインターネット中継するなどの活動をしたことはよく知られていると思います。
シンディ・ローパーの公式webサイトによると、この来日中、日本での"Memphis Blues"のロイヤリティは全て日本赤十字に寄付する、と決めた由です(3/22付け)。
http://cyndilauper.com/news/please-help-the-people-of-japan/ より引用。
"She is doing radio and TV charity events at each concert, collecting cash at the shows and donating all her Memphis Blues royalties earned in Japan to the Japanese Red Cross."
リリース後この発表までのものか将来に渡るものかは、この文章からは判断できませんが、普段から彼女が行っているチャリティも含めて考えるとまさに「有言実行」の人であり、真摯な姿勢は多くの人を力づけてくれたと思います。