評論家の方々の評判はあまり高くないカラヤンのメンデルスゾーンですが、実際聞いてみると素晴らしいの一言。特に《イタリア》。絶妙なテンポ設定と完璧なアンサンブルから発生する音楽の美しさといったら、他の及ぶところではありません。第1楽章も素晴らしいですが、第3楽章を聴いてみて下さい。アンサンブルが究極に達した結果、女性のアルト歌手の声と勘違いしてしまうほど美しい音が聞こえてきます。こういった体験をしたのはこのカラヤンの《イタリア》が初めてです。カラヤンはメンデルスゾーンの交響曲をDGに一度しか残しておりませんが、この録音で納得できたからではないでしょうか。
定評のあるトスカニーニ、アバド、クレンペラーの演奏も好きですが、このカラヤン盤も本当におすすめしたいディスクです。