ひと組の男女の一つの物語がずっと続いていくのではなく、毎回主要人物の誰かに焦点をあて、
2〜3話で一区切りつけていく様な、ちょっとオムニバス的な物語。
そして「この人達のお話はこれで終わり!」ではなく、そのストーリーがまた次に繋がっていき、
全体が一つに綺麗にまとまっている感じの作品だ。
離島の男子校に生息する男子達の悲哀(笑)や、寮生活の空気、男同士の友情等がメインテーマ(多分)の、
いわゆる普通の「少女漫画」とは明らかに違う設定だけど、読んでみるとこれがなかなか楽しい…!
この年齢にしか味わえない空気感が伝わってきて、自然に頬が緩むというか、癒されるというか…。
高校生だった頃が懐かしくなる。
見た目可愛い系だけど実はメチャ腕っ節のたつ牧(マキ)、容姿端麗成績優秀スポーツ万能トリプルA男なのに
どっかガサツで鈍いヤツ神木(カミキ)、俺様男のくせに好きな人にはなかなか素直になれない野上(ノガミ)、
カッコいいのにナゼか乙女系男子の花井(通称ハナちゃん)、無愛想で乙女心がどうにも読めない漢・新(アラタ)、
個性豊かな主要人物達はみんな愛すべきオトコたち。もし自分が男で、こんな友達がいたら楽しいだろうなぁ〜
ちなみに6巻は主に、俺様男・野上と、保健の先生・福原(フク)の恋模様がメインかな。
女の子は主に二人、最初は彼女(仮)から始まったけど、今は(仮)の取れた牧の彼女・鷹野(タカノ)と、
トリプルA男・神木に恋する冬華。
幼なじみの二人、でも性格はどうも正反対。気の強い美女・タカノに対し、ちょっとウジウジっぽい可愛い系・冬華。
だけど私は登場人物達の中でこの冬華が一番好きかもしれない。
相手に流されるままの消極的ガールかと思いきや、神木の本心を鋭く指摘してみたり(この時の冬華はカッコよかった。
詳しくは4巻を)、悪いと思ったことを素直に反省したりと、硬軟取り混ぜた不思議な魅力のある子に思えるのだ。
神木に恋したって絶対叶いっこない、傷つくのは解ってるのに、でも好きになっちゃって…それが自分の
かしこさのげんかいだったみたい…と涙を流す姿はとても可愛くて、言ってる事も「解るよ、それ〜」と共感。
神木と彼・彼女になったけれど(詳しい経緯は5巻で)、まだまだ友達がちょっと進展しただけの様な二人。
これからどんな風に恋人になっていくのか、その過程が見たいな。和泉さんがそこまで掘り下げて描いてくれるかは
微妙に不明なんだけれど、9月現在、本誌では今ちょうどこの二人のクール。7巻も楽しみ。
いちいち心にしみるセリフがあったり、和泉さん独特のハジけたギャグも豊富で、シリアスとくだけた場面の
バランスが絶妙な感じがする。画力も素晴らしいし(1巻から追ってみると、少〜しカオが違うかな?という男子も
いるけれど、自分には十分許容範囲)、読んでいて本当に飽きがこない。
恋愛ドップリ系にはちょっと食傷気味、という方にはぜひコチラを。お薦めします。