サイコのパロディというよりは、メルブルックスらしく、独自のストーリーの端々にヒッチコック作品へのオマージュ(笑)がちりばめられた快作です。
冒頭の空港のシーンからニヤリとする演出の連続で、特に、精神・心理系にお詳しい方は楽しめることでしょう。作品としては、疾患や精神障がい者を愚弄・揶揄するような演出がほとんどないまま、現代精神医学を強烈に皮肉る:しかもアホ風に:ことに成功しており、娯楽作品としての面白さとともに、作家意識の高さに感嘆します。
メルブルックス映画のいつもの登場人物それぞれの、この映画ではさらにパワーアップしたビョーキな演技も達者の一言で、スキがありません。メルブルックスらしさが作品の成功にうまく寄与した作品と思います。一部にそれなりの評価がある作品なのか、12モンキーズに似たシーンがあります。
ヒッチコック作品のプロットの作り方(1ポイントの異常と残りすべてのアタリマエな展開)を真逆にした作品で、ヒッチコック作品を楳図かずお先生の「ママが怖い」だとすると、ちょうど「まことちゃん」にあたる作品です。力を抜いて観る、ちょうどいい映画ないんだよな〜 みたいな方に
特にオススメ申し上げます!!