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メルロ=ポンティ―哲学者は詩人でありうるか? (シリーズ・哲学のエッセンス)
 
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メルロ=ポンティ―哲学者は詩人でありうるか? (シリーズ・哲学のエッセンス) [単行本]

熊野 純彦
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

世界をめぐる経験をことばに紡ぎ出す。意味が分泌される現場に立ちあい、その現場をとらえようとすることで哲学者は詩人の辛苦をも引き受ける。

内容(「MARC」データベースより)

「知覚の現象学」をもとに、世界をめぐる詩的な言語が可能となるのは、経験のどのようななりたちとかかわっているのかを問う。

登録情報

  • 単行本: 118ページ
  • 出版社: 日本放送出版協会 (2005/09)
  • ISBN-10: 4140093250
  • ISBN-13: 978-4140093252
  • 発売日: 2005/09
  • 商品の寸法: 18.2 x 13 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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20 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By お気に召すまま トップ1000レビュアー
形式:単行本
哲学は散文で書かれるものと我々は思い込んでいるが、クセノパネスやパルメニデスなど、哲学はその始原において詩によって表現された。本書は、20世紀の哲学者メルロ=ポンティを、「哲学者は詩人でありうるか」という興味深い切り口によって捉え返す。メルロ=ポンティは、「科学はものを操作するが、ものに棲みつかない」「哲学は、客観的世界の手前で生きられている世界へと立ち返る」「私は知覚によって、世界の厚みの中に入り込む」「私の身体は世界と同じ肉でできている」等々といった、そのユニークな表現によって、我々の「生きられる世界」を、その「生まれ出ようとする秩序」において捉えようとした。彼は、「詩人の辛苦をあらためて引き受けようとした」(p107)哲学者なのである。

本書は、『知覚の現象学』を中心にメルロ=ポンティ哲学の魅力を分りやすく提示するのに成功している。とりわけ第3章の叙述は生彩に富む。だが、読了して思うのだが、こうした「生きられる世界」の光彩陸離たる詩的記述は実に美しいが、それによって我々は何を得たのかが、どうもはっきりしない。例えばアリストテレスやロックは、詩とは無縁の文体だが、何か「大陸を打ち立てる」ような凄みがある。メルロ=ポンティにも、その表現力とはまた別に、哲学の難問と格闘するテツガクテツガクした部分があるはずだが、本書はそのテツガクテツガクした部分にあまり触れていない。その点が、やや物足りない。

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