今年3月に起きた東北での震災で、広い範囲でガソリン不足に見舞われたため、値ごろ感も出始めたこの時期に、携行缶の購入を検討される方も多いだろう。
特に、車を利用される方は、おのずと20リットル缶に惹かれるだろうが、重量については、携行缶自体で3.7kgもあるため、普段、ポリタンクに20リットルの灯油を入れて使っている方が同じ感覚で購入すると、驚くほど重く、これを車の給油口まで持ち上げるのであれば、それなりの腕力が必要なので、注意が必要だ。
なお、缶自体は台湾製で、微妙な凹凸や塗装ムラがあるものの、ノズル受け金具はキチンとノズルを保持するし、何より、注ぎ口のミゾとキャップ及びノズルキャップに刻まれる溝のピッチがキチンと合わされている為、ほぼ一発でノズルやキャップを取り付けることが出来る点は高く評価したい。
また、アフターパーツとして、ノズル(ロングノズルもある!)やキャップはもちろん、周囲を取り巻く保護ゴムやパッキンに至るまで、取り外しが出来る部品に関しては全て単品で購入できる点は素晴らしく、特に、今回の震災の教訓として、非常時の備えとして購入される方においては、本体さえ錆びないようにしておけば永く使えるということは重要だろう。
最後に、注意点として4点を挙げておきたい。
『重ね置きは出来ない』
そもそも危険物を入れる容器なので、G・CAN同士でも重ね置きは出来ず、底面にノズル受けっぽい窪みがあるが、これは、重ね置きのための窪みではなく、上半分と下半分を1つの金型で打ち抜いているからに過ぎない。
『ガソリンは変質する』
灯油と同じ感覚で保管してしまうと、3ヶ月を過ぎる頃から変質が始まり、1年経つ頃には別の液体になっている可能性が高く(笑)、こうなるとエンジンに悪いのはもちろん、ガソリンに含まれる水分によって、缶内部に錆が発生する可能性もあるため、面倒でも、内容物をこまめに入れ替えることを心掛けた方が良い。
『底面からの錆びに注意』
給油時にガソリンスタンドの店員などに渡すと、下に置いて向きを変えるときなどに、地面にガリガリ擦ってしまう方が多いので、その擦り傷から錆びないように、底面にゴムシートを貼るなど、擦り傷予防措置を講じた方が良い(コメント欄に、「アマゾン太郎」様からのご指摘がありましたので、念のため転記させて頂きます。「底面にゴムシートなどを貼ると、静電気を逃がすことができず、非常に危険」とのご指摘がありました。私自身は、ほかで静電気防止措置を取っているので、そのまま使用していますが、これを読まれてもピンとこない方は、別途、アースを取るか、通電性のあるシートを貼ることをおススメします)。
『給油時、ノズルの短さに注意』
部品共有の弊害として、こちらの商品は、容器本体の大きさに対してノズルが短く感じられ、特に、バイクや発電機のように、給油口が上部に付いている機器への給油では、気をつけないとノズルを給油口に挿込む前に内容液が出てしまう場合があるので、最初だけでも、10リットル程度の給油で試してみることをお薦めしたい。
※付属品として、A3用紙1枚(アフターパーツの部品番号や注意書きが記されている)と、燃料名(「ガソリン」「軽油」「オイル」「混合油」「灯油」「無地」、各1枚あたり5.5×2.2cm)が記されたシール1シートが同梱されます。
※画像アップしました。参考にしていただけると幸いです。