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メルカトルかく語りき (講談社ノベルス)
 
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メルカトルかく語りき (講談社ノベルス) [新書]

麻耶 雄嵩
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

悪徳探偵メルカトル鮎と五つの難事件!! ある高校の密室状態の理科室で、物理教師が惨殺された。容疑者とされた生徒は20人。銘探偵メルカトルが導き出した真相とは--「答えのない絵本」他五編収録。

内容(「BOOK」データベースより)

ある高校で殺人事件が発生。被害者は物理教師、硬質ガラスで頭部を5度強打され、死因は脳挫傷だった。現場は鍵がかかったままの密室状態の理科室で、容疑者とされた生徒はなんと20人!銘探偵メルカトルが導き出した意外すぎる犯人とは―「答えのない絵本」他、全5編収録。麻耶ワールド全開の問題作。

登録情報

  • 新書: 224ページ
  • 出版社: 講談社 (2011/5/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061827782
  • ISBN-13: 978-4061827783
  • 発売日: 2011/5/10
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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17 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
実験。 2011/5/10
相変わらずのメルカトル、美袋の掛け合いが面白い。普通に読んでいて面白いというのも、存外大事なことだと私は思う。
内容だが、この五作はすべて同様の趣向が凝らされている。この趣向については前例はあるかもしれないが、ここまで徹底して様々な手法と実験精神で取り組んだのは麻耶が初めてだろう。この作家、とにかく独自の問題意識を持ち、非常に高度な論理構築の業を以てそれを支える。その問題意識を共有でき、論理の美しさを正当に評価できる読者、所謂マニアこそがどっぷりとはまってしまう所以だ。
「死人を起こす」で若干不満に思ったものの、全体の趣向から見れば妥当なラストか。何より面白かったのが「収束」。事件自体は単純なものなのに対し、途中まで著者の意図がまったくわからない。Who done itだのWhat done itだのそういう括りですら、もはやない。やはり問題意識を持たなければ真の創造はできないのだと身につまされる思いだった。そして単純にラストのどんでん返しの鋭さも一番だった。残りの三作も非常に個性的で粒ぞろい、独創的で意外なラストととても面白いのだが、欲を言えば若干問題意識が先行しすぎ、自縄自縛となった感もあり、評価が別れるところだろう。著者の作品の中でも実験要素が強い短編集となっている。

いずれにせよこの小品集には事件解決に伴う爽快感など欠片もないので、そういったものをミステリに期待される方は手に取らない方が懸命かと。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By たつなり トップ500レビュアー
基本的にはおもしろかった。実験小説ですよね、でも。
なので、あんまりネタバレはかけません。
端っこの方を触るようにレビューすると、
文章としては、最近マンネリ気味な東川作品よりも
毒が効いていて、好き。
そして、論理的なタッチも好みです。
本作は、この「論理」を突き詰めていった先の
結論の意外さを楽しむというか、馬鹿にするな!っていう
人には受けないだろうなぁというエンディングをするという
ああ、何とも書きようがないですが……
扉袖に、作者から、メルカトル(探偵)は不可謬です。
したがって彼の結論も無謬です。あしからず。
みたいなメッセージが書かれていて、全編読んだ後に
改めて見直したら、あ、それであしからずなのですね、
と腑に落ちました。

なので、読むものに困ってる人とか、とにかく本が好きな人は
これ好きだと思うんですけど(僕は後者)、一発でおもしろい
推理小説に出会いたい、という人はやめた方がいいんでしょうね。
実験的「本格推理」としては興味深いけど。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hikagemono トップ1000レビュアー
この短編集は、少なくとも「後期クイーン的問題」と言われて何のことかわかるような人でなければ、楽しめないと思う。
作者が「不可謬」「解決も当然無謬」だと言い、本人もそう振舞っている探偵を登場させることによって、はじめて「後期クィーン的問題」を物ともしない、恐るべき推理劇が展開される。
その結果、「探偵の知らない情報が存在することを探偵は察知できない」ことなど問題にしないストーリーが展開され、「作中で探偵が最終的に提示した解決が、本当に真の解決かどうか作中では証明できない」まま、読者は宙吊り状態に置かれてしまうのだ。
たとえば『答えのない絵本』という短編においては、実は別の解決がありうる。
学校という舞台の中には、誰からも相手にされず、いじめの標的にすらならない、空気のような存在感の生徒が、存在しうる。
そんな「見えない生徒」の存在は、事件現場にいた者たちの証言からも、漏れてしまう。
実際には、その時その場にいたのだが、後になって関係者一同を招集したときに、ひとり欠けていたとしても、誰も欠けていることに気付かないような生徒の存在を、読者は想定できる。
だが、その場の当事者ではなかった探偵には、その存在が自分に伝わっていないこと自体を察知し得ない(または、探偵がそのように振舞うことは、推理小説という虚構の中では許される)。
そして、ここでの探偵役・メルカトル鮎は、そうした「後期クイーン的問題」など問題にしない超絶的な存在であるため、依頼内容に基づき与えられたデータから論理的な解決を導き出し、それ以外の解決など求めない。
実に恐るべき展開である。
麻耶雄嵩という作家がメルカトル鮎という探偵を起用してはじめて成し得る境地としか、言いようがない。
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ネタバレ注意
朗報です。
真犯人のいなくなる、わけのわからない作品なんか読みたくない読んでられるかとお嘆きの貴兄に。... 続きを読む
投稿日: 26日前 投稿者: ランスロット
びっくりしました
メルカトル、という名前をミステリ好きの方からよく聞くので初めて読みました。... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: 朝猫
愛なのか悪意なのかわからないアンチミステリ
メルカトルと美袋ときたら、碌でもない話なのは最初からわかりきっていて、
それでも読んでしまう。ああなんとアンビバレントな…... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: birdsong
メルカトルかく騙りき
日本推理作家協会賞・第11回本格ミステリ大賞受賞作。ミステリが読みたい2位・2012本格ミステリベスト10 2位。このミス2012 7位。... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: ゴネット大佐
とんでもない短編集
最初の短編を読み終えてあっけに取られた。え?これで終わり?と。正直もやもやとした気分が消えず釈然としない時間を過ごすはめになった。... 続きを読む
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メルカトルらしい作品
 麻耶雄嵩氏の最新作で、日本推理作家協会賞受賞後の第一作となります。... 続きを読む
投稿日: 12か月前 投稿者: 樽井
納得させてくれと言うのは野暮なのか。
一読して、ミステリとして欠陥品だという印象しか受けなかったが、「もしかしてミステリに対しての問題提起なのでは!?」「実験精神か!?」「作者の稚気では!?」「メルカ... 続きを読む
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