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太陽の大黒点が発する放射線によって、研究途中の「人造蛋白質」から人造人間を製造することが可能になり、天使のように美しく、兵器として悪魔のような力を持った人造人間「ミッチィ」が誕生する。
同じ手塚作品の『鉄腕アトム』を思い起こすが、アトムにはロボットとしての自覚があるのに対し、ミッチィは自分が人造人間であることを知らされぬまま、人間として暮らしている。そして自分が人間ではなく、人間に利用されていることを知ったミッチィは激しく怒り、ロボットたちを伴って、反乱を起こすのだ。
ミッチィは、機械の体を持ったいわゆる「ロボット」ではない。有機物として非常に「生々しい」存在であり、人間にもロボットにもなれない「悲哀」がある。その姿は我々に、人間が人間を「作る」ということへの倫理を問いかけている。科学の発展によって何かを失うことへの警告を一貫して発し続けた著者の思いがストレートに反映された作品だ。
単行本版のみの特典として手塚治虫の手書き「構想ノート」を収録。下書き原稿はもちろん、著者が自ら2作品を講評する「自評」もついており、ファンならずとも楽しめる。(門倉紫麻) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
日本SF漫画の原点,
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レビュー対象商品: メトロポリス (角川文庫) (文庫)
講談社の手塚治虫全集にも、この漫画が収録されているのですがあっちの方は読みやすく手塚先生が手を入れた(書き直しした)のかな? こちらの本の方が、最初に発表されたバージョンのようです。 非常に荒削りなのですが、今見ても面白いです。 当時の漫画少年たち(藤子両氏等)がこの本を読んで熱狂したのが分かる気がします。 人造生命体の少年(少女でもある)、労働ロボット、未来都市・・・。 60年前の日本ではどれほど斬新だった事か!! そして最後の語り部の博士の締めくくりの言葉もずしりと重い。 「…科学の最高芸術である生命の創造は、ただ無駄に人間世界を騒がせただけだった」 「いつか、人間も発達しすぎた科学の為にかえって自分を滅ぼしてしまうのではないだろうか?」 60年前の先駆的漫画青年作家の慧眼である。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
手塚ファンならお奨め,
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レビュー対象商品: メトロポリス (手塚治虫漫画全集 (44)) (コミック)
初版が昭和24年9月15日ということで、今から半世紀以上の漫画になります。コマが大きく、話の展開が大変速いので理解しながら読まないと 読解することが困難になります(昔の漫画にはよくあるパターンですが)。 人造蛋白質から生まれたミッチィという主人公が人間社会と関わっていくのですが、 ストーリー的には現在の漫画に引けをとらない秀逸なものです。 作者自身、ミッチィをアトムの原型となった人物と評していますので、 興味のある人は読んでみることをお奨めします。 ディズニーのミッキーマウスをパロったもの(ミキマウス・ウォルトディズニーニ)、 というよりかもうほぼそのままなキャラクターが出てきたときは版権は大丈夫なのか? と要らぬ心配もしてみたり(ウォルト社は版権管理が非常に厳しいことで有名)。 物語のラストが、手塚氏の中期の作品「人間ども集まれ!」に通ずるところがありました。 動きのあるコマ割りと絵が上手な漫画家が多い現在において、 単純に比較すると☆3つになってしまいますが、 初期のSF手塚漫画を見たい方にはお奨めの作品です。
9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
りんたろう監督の…,
By カスタマー
レビュー対象商品: メトロポリス (手塚治虫漫画全集 (44)) (コミック)
りんたろう監督により、映画化された「メトロポリス」の原作です。1949年、漫画家・手塚治虫は、現代にある問題点を見事に描きだし、 現代に大きな影響を与えています。 訴えかける題材は、20世紀に決して無視してはならないものだと思います。
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