メディアとしてのコンピュータは使う側に意識されないような存在であるべきか(=透明)、もしくは意識される存在であってもいいのかということから、人間とコンピュータの関わりについて考察している。
なかでもシーグラフ2000(SIGGRAPH2000)で紹介されたコンピュータと現代芸術(デジタルアート)について多くのページを割いて触れている。たしかにそこで紹介されている作品は確かに魅力的ではある。
そこからコンピュータのインターフェイス(のあるべき姿について)の考察にも及んでいる。
この場合の「インターフェース」とは、たとえばGUIのようなOSレベルのものから、根源的な「人とコンピュータはどう関わるべきか」という幅広いものを含んでいるように思われる。
そこになぜ現代芸術が関わるのか。
インターフェースとは「コミュニケーション」に関わるもの。そして芸術は表現=意思疎通に関わる。また、インターフェースの本来あるべき姿を、origin(根本・根源)に遡り、求めるようとすることは、originalityを求める芸術と似通う部分があるように思える。
これからの人間とコンピュータの関係について、また、すでに陳腐化したともいえるデスクトップのアナロジーに替わる新しいインターフェースについてヒントを得られるかもしれない。