民主主義の体制下では政治を最終的に動かすのは大衆の投票行動であり、人々の行動を左右するのはメディアが伝える様々な情報。そのメディアは、実は「マーケット」「社会的責任」「権力」からどれほど自由でいられないのかを、多面的で詳細な論考で解き明かす。特に注意が必要なのはマーケットの介入。視聴率を意識し、娯楽性を追求せざるを得ないテレビが人々に日々与えている影響力の大きさを、情報の送り手、受け手ともに十分に自覚しているのだろうか。やや専門的な内容ですが、日々自分たちに降り注ぐ大量の情報がどんな性質を持っているのかを知ることは、市民1人ひとりにとって大切だし、情報を発信する側に身を置く立場の者であればなおさら必読の1冊だと思います。