「実践編」との名称が表す通り、以前に刊行された「メディアとのつきあい方学習」を如何に実践していくか、そしてどのような実践例があるかをまとめた書である。
特長としては豊富な実践事例が挙げられる。
実践事例というと先端的であったり、高度であったり。いざ自分で取り組もうにも技量や経験の不足、機材の不備などから断念することも多かった。
しかし、この書に集められた実践事例はそうではない。見開き1ページから2ページに簡潔にまとめられた実践事例の数々は明日からもすぐに取り組める簡便なものばかりである。
メディアとのつきあい方学習という新しい考えの教育活動に、まずはいろいろな教員に取り組んでもらうことを目的としているからであろう。またこれまで行われてきた実践もメディアとのつきあい方学習という視点から捉え直したものもある。「これまでの学習活動にもメディアとのつきあい方学習の要素が含まれている」というアプローチも実践への垣根を低くするものであろう。
メディアとのつきあい方学習の理論的な部分については前著の段階から大きく変化した部分はない。言い方を変えれば既に基礎理論は確立されており、後は実践の拡大と時代の進歩に応じた議場の更新のみが必要となってくるとも言えるだろう。メディアや機器についての学習よりもメディアと如何に付き合っていくかを重点に置いた学習は今後の技術の発展とは関わらず、否、技術が発展すればするほど重要になってくる方向性であろう。