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メッシュ (1) (白泉社文庫)
 
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メッシュ (1) (白泉社文庫) [文庫]

萩尾 望都
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 文庫: 273ページ
  • 出版社: 白泉社 (1994/12)
  • ISBN-10: 4592883020
  • ISBN-13: 978-4592883029
  • 発売日: 1994/12
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 83,679位 (本のベストセラーを見る)
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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
幼くして母親が離婚、そして再婚。出生を疑われて寄宿学校で育ったフランソワ、ある日血の繋がってる証しの銀髪(それ故メッシュとよばれる。)が出てきて父親に本当の息子と認められる。美少年&ボンボンのメッシュがそんな父親に反抗して下町をふらふらする。ふとであった貧乏画家ミロンに癒されながら少しずつ心を修復していくメッシュ。「ポーの一族」などの超名作の前では霞んでしまいますが、フランス=ベルばらゴージャスで育った私には、パリの薄汚れた下町と美少年のメッシュの組み合わせが何とも言えず新鮮でした。親になった今読んでみると、平凡な言葉になりますが、子供って親の愛情を求めてやまない生き物なんだと実感します。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
描かれてから20年以上経ちますが、ときどき読みたくなる、大好きな作品です。そして、今読んでもなかなか隙がない。長すぎず、軽すぎず、重すぎない良さがあります。

殺したいほど父への葛藤を抱く主人公メッシュ。読み進むうちに彼の複雑な生育歴が明かされ、引き裂かれた彼の自我が胸に迫ります。彼はまた、何度もレイプされ、傷つけられます。後の「残酷な神が支配する」と同じテーマがすでに語られている。ヘヴィな話です。

だからこそ、彼を抱き留めてくれるガーディアンたちの存在が心地よい。「残酷な神」と違って、この作品には逃げ場というか息抜きがうまく設けられています。まるで本当の人生のように、禍福が交互に訪れる。パリの下町が舞台なのも良い。下町のごみごみした人間模様が面倒でありかつホッとさせてくれる。なんだかリアルです。

この作者の作品はどれも好きなのですが、無人島に持っていくなら本作だ、と私は思う。たぶんそれは、若い頃雑誌掲載で読んだ衝撃を覚えているからかもしれませんが、それだけじゃない。多くの人が「メッシュは萩尾望都の過渡期の作品」と言いますが、そのマージナルな感じがとても素敵なんじゃないかと。

生涯、読み続けることができる、読むたびに発見のある漫画作品です。ぜひお試しを。
このレビューは参考になりましたか?
15 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By tomomori トップ500レビュアー
形式:文庫
親の愛に飢えて育った美少年メッシュがパリの街をうろつき画家のミロンに拾われ、心癒されていく。
『メッシュ』について特筆すべきは、私にとっては「萩尾漫画の中の『最後の赤毛物』」ということ。

萩尾さんはこれ以降も赤毛漫画を描き続けますが、「赤毛世界」という枠組み自体にアナクロ感が漂い出す頃です。岡崎京子登場前夜…時代が変わる境目あたりの作品という印象です。
しかし七十年代から引き継いだ「夢の西洋」の輝きはこの作品世界ではまだ健在。萩尾さんの描く「パリ」の風景は魅力的です。

「親に愛されなかった子供」というのは本作以降も萩尾作品を覆いつくすテーマ。ご本人も親御さんとのトラブルをさまざまなところで語ってらっしゃる。ヒトはあまり自分の話ばかりしていると敬遠されます。『メッシュ』以降、萩尾漫画から読者が離れていきました。
しかしテーマの反復も本作ではぎりぎりオーケーという感じです。

ことほどさように、『メッシュ』は、「この時期まではアレもコレもまだぎりぎりオーケーだった」という印象のある作品で、いま読み返すと「古き良き時代の最後の吐息」のようなものを感じてしまいます。

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