MGS4の到来は、「ゲームの逆襲」であるはずでした。
「見つからずに潜入し、ミッションを遂行する」というスニーキング・アクションの醍醐味を、
これでもかというくらい堪能できるはずでした。
事実はそうではなかった。
その時間があまりにも短すぎるからです。
誤解の無いように書きますが、MGS4の「純ゲーム部分」は、非常に面白い。
スニーキングをして進行する、あるいは、戦闘に積極的に参加し、敵を駆逐しながら進んでいく…
昨今のアクションやRPGでは考えられない、自由度を持っています。
ですが、せっかくの高いゲーム性も、「実操作時間が短く、ムービーが長い」とあっては、
「紙芝居的」と言われても仕方がない気がするのです。
MGS4のゲーム部分は面白い。
だからこそ、もっと長い時間堪能したかった。
このように感じたファンは多いと思われ、彼らの希望を叶えるためには、ムービーの冗長な部分を
削る努力、会話を短くする努力を、もっとすべきでした。
映画製作者、あるいはテレビ(特にドキュメンタリーや教養の分野)製作者は、
いかに説明を簡潔にするか、いかにセリフに頼らず映像の力で説明するかに、細心の注意を
払っていますが、小島監督がこのことに気づかなかったのは、残念と言わざるを得ません。
実プレイ時間の問題もありますが、本作を最高傑作とは決して呼べない理由は、他にもあります。
一番気になったのは、敵キャラに(前3作ほどの)魅力を感じなかったことです。
他の方も書いていますが、BB部隊の4人は、どれも画一的な描かれ方をしていました。
それに引き替え、『3』のコブラ部隊、『2』のデッドセル部隊、『1』のFOXHOUND部隊が、
なんとバラエティに富んでいたことか。
「中ボスの中で誰が好き?」という、実に単純な会話が、『4』では出来ないように感じました。
なにしろ、顔こそ違えど、中ボスはみな一様に同じようなことを喋り、同じようなトラウマを
持っているのですから。
MGS4が、ここ十年の『スター・ウォーズ新3部作』などと同じように、ビジュアルに頼りすぎ、
肝心の中身に(ビジュアルほどの)力を注がなかった、あるいは注いだように感じられなかったのが
残念でなりません。
肝心の中身である、スニーキング・ミッションのように、ハラハラドキドキする展開が、
さらにたくさん用意されるのであれば、CGのクォリティが多少低下しようが、
ムービーが短くなろうが、ファンはそれを許したはずだと思います。
「ムービーは必要十分な長さだった」と思われるファンも多いと思いますが、百歩譲ってそれを認めたとしても、
実プレイ時間が、そのムービーの長さに見合うものだったでしょうか?
本当に、ムービーを短くすることは不可能だったでしょうか?
「目玉焼き」「●●と▲▲の、突然すぎる恋」「あまりに長すぎる■■vs.月光シーン」など、
本当に必要だったでしょうか?
入れるにしても、短くする余地はなかったでしょうか?
短くした分、少しでも実プレイ時間を長くする努力は、果たして行われたのでしょうか?
シリーズを愛するファンであるがゆえに、「★3つ」という厳しい採点にさせていただきました。