このゲームを評価するにまず問題となるのはムービーの長さでしょう。緊張感のある潜入・戦闘モードから逐次挿入されるムービーは多くのプレイヤーのストレスとなり、しかしスキップしてはストーリーがわからなくなるという二重バインドに苦しめられるでしょう。
ただ、それらは些細なことです。
軍事作品の中にはただ軍事を行う手順と戦闘及び舞台背景の構築ばかりに気をとられ、肝心の作品に込められたメッセージと人を感動にいざなう演出が足りないものが数多くあります。いくらミリタリーマニアとてそれだけでは満足しません。
しかしこれは違います。
このMGS2にはゲームの枠を越えた、いくつもの伝えたい意志が感じられます。
真の意味で本気で創られたゲームをプレイしたいなら、積みゲー消化よりこちらに目を向けてみてください。
あなたがほんの少し寛容なら、これで過ごした時間は一生ものになると思います。私のように。
それはさておきゲームとしてのみの評価ですが、
グラフィックは前時代のハードを思わせない精密な絵です。ゲーム内にはグラビアポスターがいくつも飾られていますが、それらのグラの微細さについてはしっかり「機能」するレベルです。個人的にはプラント編の食堂ノード前の娘がモゴモゴ。
システム面ですが、俯瞰という見下ろし型の視点(銃を撃つときは主観、自分の眼で見た視点に変えられる)なので未経験者及び3のサブ、4のみの経験者には多少見辛いし違和感があるかもしれません。でもすぐに慣れます。
MGSシリーズといえば小島監督の粋な演出がウリのひとつだということはご存知ですかね。
ようく見てれば、他のどんなゲームにも見当たらない彼らしいおもしろ演出が数え切れないほど発見できるでしょう。
例えば男である主人公が、女子トイレから仲間に無線連絡すると軽蔑されます。
例えば男である主人公が、助けるべき女の子の上に乗った状態で彼女に通信すると「へん○い!」と軽蔑されます。
例えば男である主人公がグラビアポスターを触ると「ぽよんっ」と気持ちのいい音が出て、それを見ていたあなたのお母さんに軽蔑されます。
攻略本にも何頁にも渡ってこれらの小ネタは記載されてます。自分で探してみてください、色々あります。
願わくばあなたが受け入れ、最高の時間を過ごせるように。