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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
若者たちはどこへ向かうのか,
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レビュー対象商品: メタボラ (単行本)
舞台は沖縄。物語は逃亡してきた2人の若者の出会いによってはじまる。 一人は記憶喪失の男。 そしてもう一人は全寮制の職業訓練所のような施設を飛び出してきた昭光。 それぞれの視点から語られる沖縄と現代の若者の問題を描きます。 沖縄の政治問題、DV、集団自殺、低賃金で働く外国人労働者、 ニート、ワーキングプア、派遣社員の現状など 現代の日本が抱える様々な問題をたくさん絡めてあり、 グイグイ引っ張られるような吸引力がある。 でも、やや詰め込み過ぎな印象です。 そこへ沖縄のうだるような暑さが襲い掛かかり、 ジリジリと焼けつくような作品です。 中でも私にとって最も印象深かったのは 本土から移住してきた人と、 もともとの沖縄住民との「沖縄」に対する思いの差。 両者とも沖縄を愛しているのに変わりはないのに、 どうしても越えることのできない壁がある。 この温度差を埋めるにはまだまだ長い年月がかかるのでしょうね。 何人かのレビュアーさんはこのラストに救いや希望を感じたと書いているけど、 私はそうは思わない。 記憶喪失というゼロの状態から自分を見つけていったギンジ。 すべてを思い出した時の葛藤、そして最後の選択・・・。 彼の未来に果たして希望はあるのでしょうか。 このラストには彼のような若者には、 悲しいけど抜け道がない現状がはっきり描かれていると思うのですが・・。
21 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ワーキングプアー,
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レビュー対象商品: メタボラ (単行本)
正直この本でワーキングプアーの現実を知ったと言ってもよいと思います。フリーターという言葉からうける身軽さと異なり、そして一昔前の工員とも 異なり、なんか心身ともに磨り減っていくのがよくわかりました。 この小説が新聞で連載されているころはまだワーキングプアーはそれほど 注目されていませんでした。それにいちはやく目をつけた桐野女史は相変わらず 時代をきりとるのが上手だと思います。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ずみずみ,
By 桜っち (東京) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: メタボラ (単行本)
それにしても桐野夏生は、リビドーに突き動かされる人間を描くのがとてもうまい。この小説でも、ギンジとアキンツ という対照的な2人が活き活きと描写され、行間からは彼らの 吐く息すら匂ってくるような気さえした。 社会の底辺で生きることの悲哀をテーマにしているが、 舞台が沖縄ということもあるせいか、明るく眩しい青春映画 を見ているような気分になる。宮古弁が実に効果的だ。 悪く言えば中途半端、良く言えば余韻の残るラストは心に沁みた。 新たな旅立ちを遂げた2人はあの後どうなったのか、とても気になる。 是非とも続きが読みたいのだが・・・・。
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5つ星のうち 5.0
したたかに生きること
桐野夏生の作品は 本作と「グロテスク」「東京島」しか読んでいないので 確かなことは言えないのですが、... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: スキマカラ
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