本書の主題は、
厚生労働省のメタボ基準値は、ちょっとおかしいんじゃないの?
まともに適用したら3千万人も病院通いをはじめて、仕事どころじゃ
なくなっちゃうよ。
死亡率が低いお年寄りは、本当はちょっと太めの人なんだよ。
ということです。
具体的には、ウエスト周囲径を臍の位置で測定しているのは日本だけであること、男性のウエスト周囲径の基準が女性より小さいのは日本だけであることなど、メタボ判定のいかがわしさを教えています。
気になる数値を引用すると、男性のウエスト周囲径85センチの人、血圧が130/85mmHgの人、中性脂肪150mg/dlの人(著者が「ちょいメタ」な人、と呼んでいる人)が統計的に最も長生きなのです。
おお!
鎌田實さんの『ちょい太でだいじょうぶ』を裏付けるような、たのもしいデータではありませんか。
著者の大櫛さんは、全国70万人の健診結果を研究した医学部の教授です。その健診分析の専門家が統計を基に言っているのですから、こんなに心強いことはありません。
しかし、安心はしていられません。いままでおデブは精神的に肩身のせまい思いをしても、太っているからといって何か社会的に不平等な扱いを受けることはありませんでした。
厚生労働省の原案によると、義務化された“メタボ”健診を受けないと、保険料負担金を上乗せするなどのペナルティが検討されています。また、メタボと判定された人が病気になった場合、自己負担金を多くする案もささやかれているとのこと。
ちょい太のみなさん! このままではあなたも被害者になってしまいますよ。