この本を読む前も、読んだ後も著者が誰で、何をやっている人かについてはあまり憶えていません。(すごい技術を持つ町工場の職人社長さんだということくらいはわかります)
でも、この著者が何を言いたいのかはすごくよく伝わってきました。
ちょっと具体的ですけど、例えば、「自分しかできない仕事だから安売りはしない」とか、「不良品を出す前に機械が止まるようにしたら、不良品がゼロになって、外からすごく評価された」とか、当たり前すぎて見落としていた(もちろんかんたんにできるわけではないということはわかっていますが)発想の転換がこの本の中にはゴロゴロ転がっています。
著者は町工場の社長さんなので、もちろん話の種は金型やプレスなどの技術の話なのですが、言っていることはどんな仕事にも当てはまる普遍的なことに感じます。
ちょっと哲学的なことだと、例えば「この会社と仕事をしたいと思っていたら、たいてい3年以内に取引ができるようになる」とか、「最初は真似でいい、人類はずっと先人の真似をして改良して成長してきた」とか、仕事の考え方のスタンスになることも教えてくれます。
細かいエッセンスはぜひ皆さん自身で読んでいただきたいと思います。
最後に、この本のを通して著者が言っていることをまとめると。
自分の思いを貫いてカタチにすればいい。
ただ、その過程で計画を立てたり、保険を掛けたり、他人に任せるべきところは外注したり、自分の限界を知って引き際を知ったり、常に技術を磨いて人の先を行ったり、大きな力は逆に利用したり、真似することは真似したり、人を信頼したり、人脈をつくったり、守るべきものは守ったりして、初志貫徹すればどんなことでも成功する=自己実現する、ということなのです。
結局、成功するには王道を通るしかないってことですね。
たくさんのヒントありがとうございました。