田中圭一さんの傑作、「闘え!ハンラウーマン」や「局部くん」に比べると下ネタはかなり押さえ気味ですが、それも先に述べた作品は下ネタ率100パーセントだったからで、通常の漫画に比べると相当お下品です。ヴァイオレンス度ではほぼ100パーセントの割合で老人虐待シーンが御座います。
特筆すべきは主人公のアンドロイド(時々サイボーグ)「ゲルグライト-G99」よりも、創造者でかつボケ役でも有る手詰博士のキャラクターです。
博士は映画「メメント」の主人公並みの健忘症ながら大変な科学力を持っており、本人は自分の記憶力の減退に恐ろしく無関心で極めてハッピーな生活を送って居るのですが、彼が残した山積みの問題が有る発明品から確実に辿れる楽しみが読者には有ります。多分にいい加減な設定では有るのですが…。
この漫画のアイデアは宇宙に生命の起源を求める汎スペルミア説から来ているのではとか、生命や文明の起源とは本作で示されている様に結構いい加減な物なのでは、などと個人的には多々考えさせられた次第ですが、単に下らない漫画としても非常に面白いのでお薦め致します。