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メカニズムデザイン―資源配分制度の設計とインセンティブ
 
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メカニズムデザイン―資源配分制度の設計とインセンティブ [単行本]

坂井 豊貴 , 藤中 裕二 , 若山 琢磨
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,730 通常配送無料 詳細
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メカニズムデザイン―資源配分制度の設計とインセンティブ + マーケットデザイン入門―オークションとマッチングの経済学
合計価格: ¥ 5,880

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

2007年のノーベル経済学賞は、レオニド・ハーヴィッツ、エリック・マスキン、ロジャー・マイヤーソンの三氏に、「メカニズムデザイン理論への基礎的貢献」を理由として授与された。この背景には、近年、急速に進んでいる理論の実用化があるが、それを支えるのはマスキンの定理をはじめとする多くの基礎的結果と、「社会的選択とその遂行」という方法論的基盤である。本書では、方法論から基礎的結果、そしてオークションやマッチングを含む多くの応用トピックについて、最先端研究の動向を紹介しつつ詳細な解説を行う。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

坂井 豊貴
1975年生まれ。2005年ロチェスター大学大学院経済学博士課程修了。Ph.D.(経済学)。現在、横浜国立大学経済学部・国際社会科学研究科准教授

藤中 裕二
1978年生まれ。2007年神戸大学大学院経済学研究科博士課程修了。博士(経済学)。現在、大阪大学社会経済研究所・日本学術振興会特別研究員

若山 琢磨
1977年生まれ。2007年大阪大学大学院経済学研究科博士課程修了。博士(経済学)。現在、首都大学東京都市教養学部・社会科学研究科助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 224ページ
  • 出版社: ミネルヴァ書房 (2008/08)
  • ISBN-10: 4623052346
  • ISBN-13: 978-4623052349
  • 発売日: 2008/08
  • 商品の寸法: 21.4 x 14.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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44 人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By lars
形式:単行本
メカニズムデザインとはミクロ経済学の一分野であり、その基本思想は、通常のミクロ経済学で前提とされる価格メカニズムなどの配分制度を外から与えられたものとせず、ゼロから設計すべきものと考えることである。この発想により、既存の経済制度を再評価し、さらに新しい経済制度の構築に知見を与えることが可能となる。メカニズムデザインはここ二、三十年の経済理論の発展に大きな影響を及ぼしてきたが、最近は理論研究のみならず実世界での運用(例えば、オークション制度の設計など)も行われるようになり、ますますその重要性を増している。メカニズムデザインの基礎に対する貢献によりハーヴィッチ、マスキン、マイヤソンの三教授が2007年度のノーベル経済学賞を受賞したのは記憶に新しい。現代の経済理論において最も注目すべき分野のひとつといえる。

本書は以下の3つの点で画期的な著作といえる:
(1) これまでメカニズムデザインの邦書での教科書はなく、この分野の初学者は英文の専門的文献にあたらなければならずハードルが高かった。本書は邦文初のメカニズムデザインの教科書であり、これにより多くの学生、研究者がこの分野を学べるようになった点で画期的である。

(2) また、本書はメカニズムデザインの一般論における古典的な結果から、さまざまな応用モデルにおける最新の結果までを幅広くカバーしている。メカニズムデザインにおいて、このように多様なトピックをひとところにまとめた文献は英文においても例がなく、その点でも画期的である。(とくに近年実世界での応用の観点から多大な関心を持たれているマッチング環境でのメカニズムデザインについても最近の結果がまとめられているが(6章、7章)、これはマッチング関係の文献にも類がなく重宝なものである。)

(3) さらに、本書はこのような多彩な内容を持つにも関わらず、簡潔明瞭なまったく無駄のない記述により、ページ数の相当な圧縮に成功している。読者は時間を無駄遣いすることなく、効率よく専門的な知識までたどり着けるだろう。

本書の著者3名はこの分野で新進気鋭の若い研究者である。この分野で着々と業績を挙げている方々であり、ありがちな「高みの見物」の「解説者」でないという点で、記述にも信頼が持てる。本書には著者自身の業績も紹介されている。また、他の日本人研究者の名前も多く見ることが出来、日本人がこの分野に大きく貢献していることがうかがえる。

本書によっては、他分野の研究者、大学院生は非常に効率よくメカニズムデザインの最先端を眺望することが出来るだろう。また、本書は非常に多くの論文をサーベイしており、研究の歴史的な流れなどについてもかなり専門的な解説がある。この分野の専門の研究者にとっても資するところが大きいに違いない。

メカニズムデザインは経済学の研究者にとってすら非常に専門性の高い、いわば「とっつきにくい」分野であり、そのためこれまで「現実と遊離した机上論」とされ評価が大きく割り引かれて来た感が否めない。本書の出版がメカニズムデザインの普及と「再評価」につながることを願いたい。
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8 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本|Amazonが確認した購入
一言でいえばメカニズムデザインとは決め方の決め方です。
ゲーム理論の対極的な視点から、ゲーム・ルールの決め方を考える理論です。

ゲーム理論は、与えられたルールのもとでのゲーム・プレイヤーの合理的な行動を理論化します。
メカニズムデザインは、プレイヤーの合理的な行動原理を所与として、ゲーム・マスターによる合理的なルール設計を理論化します。

オークションを例にとれば、入札者がプレイヤー、主催者がマスターです。
プレイヤーはなるべく低い支払額で品物を入手することを目指します。
マスターにとっては、品物を最も高く評価する入札者に落札させることや、なるべく高い金額を落札者に支払わせることがオークションの目的です。

目的を満たすためにマスターはどのようなルールを定めてプレイヤーの行動を誘導すればよいのか。
あるいは、そのようなルールは存在しないのか。
メカニズムデザインはその証明を与えます。

ここで、マスターが目指す状況が、関係者"全体"にとって"望ましい"状況と一致すると仮定します。
その目的を実現するルールを設計できれば、利己的なプレイヤーの行動が、全体にとって望ましい状況を結果的に産むことになります。
つまり、メカニズムデザインが与えるものは、"神の見えざる手"の存在証明あるいは非存在証明でもあります。

必要な用語はほぼ文中で定義されているので、経済学・数学の知識が乏しい私にも、省略されている箇所を補いながら証明を追って読み通すことができました。
位相解析の用語が少し現れますが、使われているのはあまり重要ではない箇所です。)
ただし、まえがきに書かれているように"根気強く論理を積み上げ一つ一つのステップに時間をかけて理解する姿勢が必要"です。

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以下、よくわからなかった点など。

・50p 定理2.3の証明で選好が単峰的であることはどこで使われている?
・53p 補題2.5の証明 「xの内点性から,MT(≧,x) = {≧}だからである.」がよく分からず。
・56p 最下行の「決定効率的」を定義する式で、v(a)とv(b)は、v_i(a)とv_i(b)?
・77p 「強単調性」の定義での
x_i ≧ y_i ⇒ x_i > y_i  (左は実数の比較、右は選好)

x_i > y_i ⇒ x_i > y_i ?
・81p 補題3.1の証明の二行目「パレート効率的」とは77pで定義する「効率的」のこと?
・82p 補題3.1の証明ステップ1の冒頭三行がよく分からず。
・127p 「5.3.2 可能性定理」の冒頭での「公平性」は「水平性」のこと?
・163p 「マスキン単調性」の定義中にMT(≧,x)が現れるが、マッチングx,yに対して、その選好 x ≧ y はどう定義される?
・169p 定理7.1の証明の最後3行

  aは、S(≧)に入っているどの女性にもプロポーズを拒否されない。(これをAとする。)
  これは、任意のy∈S(≧)\S^A(≧)についてS^A(≧)>yが成り立つことを意味している。(これをBとする。)

において、脚注10より ¬A ⇒ ¬B すなわち B ⇒ A であることが分かるが、 A ⇒ B が分からず。
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形式:単行本|Amazonが確認した購入
とはいえ、本書の内容は他にあまり類がなく、丁寧に数回通読すれば、相当に得るものがあるはずである。買って、繰り返し読む価値あり。
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