機械設計を我が物とするには、頭の中で機械の各構成部品の3次元的な動き(部品の組立などを含む)を自然にイメージできるようにする必要があります。
本書は800以上の機構の事例が紹介され、また、帯に「・・・生涯役立つ実用の基本図書として、ぜひ一冊・・・」と記載されていることから、「目的とする動きをする機構を探すための本」と理解されがちですが、少し短絡的なようです。
掲載された機構に対する図は1枚のみで解説も簡単なものです。このため、すぐには動作の理解できないものもあり、どのように動くか、頭の中で動作を想像する必要があります。これが本書のねらいではないかと思います。つまり、動作を理解するための頭の訓練を通してそれらの機構を我が物とするとともに、機械設計に必要な3次元的な動きをイメージできるようにするということです。これを理解して本書を利用し、よい機械設計者が育つことを願います。