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18 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
美味しい食事で満腹です!,
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レビュー対象商品: メイン・ディッシュ (集英社文庫) (文庫)
個人的には北森作品のベストスリーに入る作品だと思っています。主人公はネコとミケ、と言っても動物ではありません。小劇団、紅神楽の主宰者で女優の紅林ユリエ、(通称あねご、が訛ってネコさんに)と、ネコさんちに転がり込んだ同居人の三津池修、通称ミケさんとの連作推理小説です。 ミケさんは、経歴は不明ですが、料理の腕と推理の腕は天下一品です。この二人に、劇団の座付き作者、小杉隆一が絡んで、身近なミステリーが展開されると言う訳です。 一見無関係と思われる過去と現在の話が交互に進んで行きます。当然最後にものの見事に完結する訳ですが、それこそ見事に、二味も三味も味付けがされています。それぞれが独立した短編でありながら、一つの長編としても読めるわけです。各々独立した長編として発表することができたでしょうに、贅沢と言おうか、もったいないと言おうか。一粒で二度美味しいとはこのことです。 また、人物造型として、座付き作者の小杉隆一のキャラクターが隠し味になっていて、物語に膨らみと、ユーモアを持たせています。それに、随所に料理のレシピや評論が飛び出てきて、思わず、そんな料理を食べてみたい!気持ちになります。
18 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
1冊で何度もおいしい,
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レビュー対象商品: メイン・ディッシュ (集英社文庫) (文庫)
私にとっての北森氏の作品の大きな魅力が2つあります。ひとつはおいしい料理。本の中からその料理のにおいが立ち上ってくるような錯覚さえ覚えます。こむずかしいフランス料理などとは違うんです。「ちょっといいものが手に入ったから」とその素材のうまみを十分に引き出すシンプルな料理法で皆の舌を満足させ、その心までも暖かくさせるような料理です。おいしい料理は人を幸せにするんだなあ、と読んでる私までなんだかあったかくなります。(『花の下にて春死なむ』も同じようにおいしい小説です。読んでみて下さい。損はさせないから。)もうひとつは、魅力的な登場人物たち。劇団員それぞれがいい味出してます。なかでもミソは小杉さんでしょうか。大ぼらふきでひとの迷惑顧みず、みたいなところもあるんだけど憎めない。ミケさんもとても暖かい人なのに謎だらけで。でもそれを問いただそうとしないネコさんとの関係がとてもいい。 ストーリーは、一見関係ないと思われるような出来事が不思議にからみ合って意外な結果が見えて来ます。連作短編集のような、長篇のような不思議な小説です。
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
短編集だけど。,
By 直生 (千葉県千葉市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: メイン・ディッシュ (集英社文庫) (文庫)
この本には、北森 鴻が得意な?「様々な処にある伏線」が見物。短編集な筈なのに、何時の間にか全てが一つに集約されている。 料理のフルコースの様に、メインディッシュの為の前菜たちがとても美味しく、前菜が無ければコースとして成り立たないように、この本も全ての短編が無ければ完成しないミステリーのフルコースだろう。 また、北森 鴻が得意な?一風変わった登場人物によってさくっと読める仕上がり。是非読んでみて下さい。
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