登録情報
|
ミケさんは、経歴は不明ですが、料理の腕と推理の腕は天下一品です。この二人に、劇団の座付き作者、小杉隆一が絡んで、身近なミステリーが展開されると言う訳です。
一見無関係と思われる過去と現在の話が交互に進んで行きます。当然最後にものの見事に完結する訳ですが、それこそ見事に、二味も三味も味付けがされています。それぞれが独立した短編でありながら、一つの長編としても読めるわけです。各々独立した長編として発表することができたでしょうに、贅沢と言おうか、もったいないと言おうか。一粒で二度美味しいとはこのことです。
最初は、ストーリィを楽しみ、二度目は人間関係を楽しみながら読めるわけです。(作者の読者サービスには脱帽します)
また、人物造型として、座付き作者の小杉隆一のキャラクターが隠し味になっていて、物語に膨らみと、ユーモアを持たせています。それに、随所に料理のレシピや評論が飛び出てきて、思わず、そんな料理を食べてみたい!気持ちになります。
唯一つの心配は、これで本が売れなきゃ、調査費用で足がでるんじゃないか?と言う事です。
もうひとつは、魅力的な登場人物たち。劇団員それぞれがいい味出してます。なかでもミソは小杉さんでしょうか。大ぼらふきでひとの迷惑顧みず、みたいなところもあるんだけど憎めない。ミケさんもとても暖かい人なのに謎だらけで。でもそれを問いただそうとしないネコさんとの関係がとてもいい。
ストーリーは、一見関係ないと思われるような出来事が不思議にからみ合って意外な結果が見えて来ます。連作短編集のような、長篇のような不思議な小説です。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|