「モン・スール」以来、劣等感の強い人間の鬱な気分を擽り、絶望的な気分にさせるエンターテインメント。
それが、サトウナンキ流なんだと。
皮肉ではなく、本当にそういう風に思っていた。
そういう作り手側の、
「リアルなショックを与えてコンプレックスを促し、鬱にさせて読ませる」
という意図が分かっていても、やっぱり読んで滅茶苦茶凹む。
「ヨイコノミライ」同様、そろそろ忘れられそうだった「昔の鬱」を、今になって掘り起こされ、また目の前に持ってこられた。
そんな感じです。
チョコやメイドの皆さん、リアルな女性の方々には、鳥取の劣等感なんてどうでもいいことかもしれない。
しかし、それがさらに鬱を増殖させ、気分は切望、凹みまくり。
自分がかつての状態(ははは…)でなくなっても、また昔の「地獄」に引き摺り戻されるのだと思い知らされた。
嫌と言うほど痛感した。
もうたくさんだ。
庵野秀明が「エヴァ」でやったメソッドです。
オタクに鏡を突きつけ、醜いところ、嫌なところ、忘れたいところ、抱えている問題、自己嫌悪、劣等感を突きつけることによって、負の気分にさせるエンターテインメント。
それが作り手側の努力による技術だと分かっていても、即効性と遅効性の両方を兼ね揃えた致命的な「催鬱剤」を、飲んでしまった。
そんな気分。
3巻は、そういう話…