表紙がごらんの通りの絶対領域で、カラー口絵は参次元メイドのピンナップ(ツンデレ系らしい)。
普段の北野作品がほのぼのホラーなら今度はメイドさんがヒロインの萌え萌え(ラノベ)ホラーだ!
「ホントか!?」「ウソや」。
売れないSF作家の一人称の視点と、彼が挑戦しているラノベ(ファンタジー風)が交互に現れる構図のメタ小説。と思わせてメタ「メタ小説」。
物語の語り手兼紡ぎ手の主人公は作者自身が投影されたかのような、売れないSF作家。でも前にもそういう小説あったよね、
『イカ星人』 っていう。
北野作品には何かが欠落し、その欠落した何かを思い出せないというキャラがよく登場しますが、今度は物語を紡ぐ売れないSF作家自身がそんな境遇に陥る。あらすじは記述不可能。
これのどこがSFやねん、ホラー? ファンタジー? どこがラノベだというもう北野勇作の小説だとしかいいようのない不可思議な小説をSF者は是非に味わうべし。