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メイキング文化人類学
 
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メイキング文化人類学 [単行本]

太田 好信 , 浜本 満
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

舞台裏の人類学者たち。理論はいつも、フィールドでぶつかる問題から生まれてくる。知の立ち上がってくる瞬間をとらえなおそう。文化人類学への熱い招待状。

内容(「MARC」データベースより)

人類学学説史上の諸理論を、その背景となったフィールドワークとの関係から紹介する人類学入門教科書、フィールドワークの系譜の中に様々なアプローチを位置づける舞台裏からの人類学学説史として刊行。文化人類学への招待状。

登録情報

  • 単行本: 314ページ
  • 出版社: 世界思想社 (2005/03)
  • ISBN-10: 4790711021
  • ISBN-13: 978-4790711025
  • 発売日: 2005/03
  • 商品の寸法: 18.6 x 13.2 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By ソコツ トップ100レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
「文化人類学」の危機の時代に現れた、とてもユニークな一冊である。「危機」はいいすぎかもしれないが、ともかく、これまでのやり方が通用しずらくなっている時代に、この学問がおかれた現状を強く意識しながら、未来を切り開くためにこそ、過去に遡って、代表的な人物の古典的な作品を読み直していく。執筆者たちが特に注目したのは、古典がつくられていく過程、すなわち人類学者たちの現地調査と記述の実践である。とりわけ、前者の「フィールドワーク」の現実に関する深い再吟味である。あの傑作たちはどのようにメイキングされたのか、それを問い直すことで、これからの人類学のメイキングは、どのように思い描いたらよいのか、そのビジョンを探し求め、わずかに示す。
そういう趣旨からすれば、浜本満氏によるマリノフスキー論とグリオール論、そして廣田勝彦氏によるターナー論が、私見では、特別おもしろかった。前者では、人類学者の限定された観察と経験が、「作品」において「全体」に昇華されることの意味が、二章にまたがる二者の研究の比較によりながら検討されている。後者では、「作品」(民族誌)を別の場で「再演」するという、究極的な「実践」の人類学の挑戦が、あらためて評価されている。いずれにせよ、古典の批判的な読み直しから、これからやるべき事の可能性が、まだ具体性はないがしかし確かな実感をもって、一瞬、つかむことができるようになっている。
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形式:単行本
「人類学はその短い歴史のなかで実に多様なアプローチや理論枠組みを次々と提出してきた学問です。進化主義、機能主義、構造主義、象徴人類学、解釈人類学など」。(あとがき より)

 この本は、このような様々な手法は、誰によって、どのようにして誕生したのか、(特にフィールドワークと民族誌を中枢に)その過程が描かれている。
 序章で筆者の現在の文化人類学に対する見解が示されており、第1章~第10章は個々の研究者に注目し、最終章にあたる第11章では今まで挙げられてきた研究者の理論・アプローチが比較、批評されつつ、これから文化人類学者と私たちが向かうべき道筋が照らし出されている。

 筆者らがこれを入門書だということを否定はしないが、個人的には、もし貴方が文化人類学に関して全くの無知であるのであれば、「いかにして文化人類学は生まれ、これから向かう先は…」的な本書を読む前に、「文化人類学とはこういうものですよ~」といった“入門書”を読む方が、この本も読みやすくなるのではないかと思う(最初から「文化人類学とはこういうものだ!」と思い込ませてしまう危険性は孕むものの)。
 というのも、私はこの本を読んで、よけいに文化人類学というものがわからなくなった、という印象を受けたからだ(あとがきによれば、そこへ読者を導くことが筆者の狙いだったようだが)。
 その掴み所のなさをもたらした一因は、本書は具体的な行為について事細かく述べるのではなく、概念的・抽象的な話に主眼が置かれていたからかもしれない。

 読み終わった際、満足感はあった。文化人類学に興味があるのであれば、是非読んでいただきたい一冊だ。

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