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ムーンライト・マイル (角川文庫)
 
 

ムーンライト・マイル (角川文庫) [文庫]

デニス・レヘイン
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

12年前に誘拐され、探偵パトリックが保護したアマンダ・マックリーディが失踪した。彼女はロシアン・マフィアから何か重要なものを盗み、消えたらしい。アマンダの狙いは何か--。

内容(「BOOK」データベースより)

12年前にアマンダ・マックリーディが失踪したとき、彼女はまだ4歳だった。パトリックとアンジーは数々の困難をくぐり抜けて少女を捜し出した。だがその結果、彼女は大事に扱われていた誘拐先から、自堕落な母親の住む荒んだ家へ帰されることとなり、2人の心に大きなわだかまりを残した。そして今、16歳となったアマンダが、再び姿を消した。捜索を始めたパトリックとアンジーに、ロシア・マフィアの不気味な影が迫る―。

登録情報

  • 文庫: 439ページ
  • 出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011/4/23)
  • ISBN-10: 4042791069
  • ISBN-13: 978-4042791065
  • 発売日: 2011/4/23
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.4 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 77,659位 (本のベストセラーを見る)
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“ボストンの鬼才”デニス・レヘインによる、<探偵パトリック&アンジー>シリーズの’10年上梓の第6弾。前作『雨に祈りを』(’99年、訳出は’02年)発表後、レヘインが「ふたりをしばらく休ませてあげたい」と言って封印されてから実に11年ぶりの新作。そして残念なことにシリーズ最終作である。

本書は、映画にもなり、クリントン元米大統領が在任中、夏の休暇に別荘に持ってゆく一冊に選んだという第4作『愛しき者はすべて去り行く』(’98年、訳出された’01年「このミステリーがすごい!」海外編で第14位にランクイン)の後日談ストーリーである。

設定はほぼ現実の時間経過どおり『愛しき者は・・・』から12年後。‘わたし’ことパトリックは探偵を廃業し、結婚して妻と4才の娘の家庭を持っている。妻が将来のため学校に通っているので家計は苦しく、生活のため大手警備&調査会社の非正規雇用員に甘んじている。そんな‘わたし’のもとにかつて4才だったアマンダを連れ戻して欲しいという依頼をした伯母が現れる。彼女は16才になったアマンダが再び消えたので、また探して欲しいと言う。‘わたし’とアンジーの胸には当時の苦い体験が甦る。

本書は、「貧民街に身を置き、軽口を叩きながらも心と体に傷を負いボロボロのふたりが降りかかる事件に対処し、さらに深手を負う」という、今までのシリーズのような深刻さはない。レヘイン自身も『愛しき者は・・・』の苦渋の結末とアマンダに対する負い目があり、いつかケリをつけたかったのだろう。怪しげで危ないロシア・ギャングや、詐欺を働くアマンダの実の母親やその恋人、一緒に姿を消したアマンダの親友、その親友のソーシャル・ワーカー、そして端役に至るまでの登場人物たちが、自分や家族の命が危険にさらされながらも、‘わたし’の機知に富んだ比喩と皮肉と共に、さながらスラップティック・コメディーのごとくテンポ良くストーリーが展開していちおう落ち着くべきところに落ち着く。

<探偵パトリック&アンジー>の今、そしてこれからを、なるほどこういうシリーズの終わらせ方もあるのか、と思いながら楽しんで読んだ。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
みなさんのレビューを読んでいて涙が出そうになりました。
ほんとに、これで終わりなのでしょうか?!
意外と言えば意外なエンディングでした。
でも、それがなぜかとてもカッコイイ。
最近ではリーバス警部シリーズのエンディングに匹敵する鮮やかさだと思います。

当時、読者の涙をしぼりきったかに思われた「愛しき者はすべて去りゆく」の後日譚とあって、読める喜びに悶絶いたしました。
あのアマンダがっ?!
もうひっこみはつかないでしょう。 >パトリック
アンジーも絶妙の相方ぶりでパトリックを支えますが、私は女性ですので、「こんな女、いねぇよぉ〜」と(苦笑)。
とてもあんなこと言えませんよ、ふつうの女だったら。
男性作家ならでは、ですね。

そんなこんなで、今回も読者のツボを突きまくってくれました。
これから読む方がうらやましいです。
できれば「愛しき者はすべて去りゆく」を読んでからどうぞ。
ハズレはないですよ。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hoge2 トップ1000レビュアー
残念ながら、シリーズ最終作となってしまいましたが、素晴らしい読後感を味わうことが出来ました。
まあ、ミステリとしては、またかというタイプの過去の作品に出た人と同じような人物が出てきたり、読者を引っ張るコアとなる謎が弱かったりすると思います。
しかし思うに、この作品は単独で読むべき作品ではなく、あくまでこれまでの作品を読み継いできた人向けの作品だと思います。心身ともに痛めつけられてきた主人公たちの到達点は、物語の幕引きにふさわしいものだと思います。ただ、ここに深い共感を持つためには、これまでの作品を読み継いでいることが最低条件ではないでしょうか。
この作品によって、本シリーズはミステリ史に残すに足る、名シリーズになったといえるでしょう。
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