はまった。支配するものとされるもの、差別するものとされるもの、強者と弱者など決して平等ではないそして抗うことのできない滑稽な人間社会のなかで、一切の上昇志向を持たずまた愛する者も作らずにただひたすら己のためだけに生き残ることだけを考えていた主人公が、それでも最後に何もかもをかなぐり捨てて愛する者のために生き延びようとするその決意。この作品に触れて何も感じない人間はある意味において満ち足りた人間だといえよう。とぐだぐだと講釈をたれてもしょうがない。とにかく一読しその重々しくも先鋭的なストーリーと挑戦的かつ実験的な笑いの表現手法に打ちのめされてはいかがだろうか。読んでみたくなったかにゃあ。すぽーん。ゆいんゆいん。