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一読して思ったのは、著者は徹底した人間機械論、唯物論者なので、スピリチュアルな信仰をもっている人には不快に感じるかもしれない。というよりも、この本は霊的なものを拒絶する人のためにあると言ったほうがいい。
ブラックモアは2001年1月号の日経サイエンス誌にミームに関する一般向けの論文を書いているので、まずはそちらを読んでから本書を読むと、ミームの理解度が高まるだろう。
看過できず思わず書きつけてしまったものだけで自己矛盾4、学問的誤解3、進化論誤解11、ミームという概念を用いたせいでややこしくなっただけ2、脳科学の無知、誤解3、ゆがんだ論展開3、現実や、他の証拠と折り合わない12、論理的誤り7、他説に対する誤った批判あるいはいちゃもん3、誤った疑問1。という感じであった。
いろいろ新鮮な意見もあったのだが、いかんせんこれではまずい。一般向けの本としては面白くても、とても学問的検証に耐えうるような内容ではない。
その根本的な誤りはどこかというと「な ん で も ミ - ム」という発想、それで強引に全てを説明しようとしてしまうところ、さらにそのために他説に対してこれまた強引に批判してしまうところ、さらに、現実と適合しないときに自説を捨てるあるいは修正することができないといったところである。
例えば、この人は明らかに、10万年前までは、ミームの急激な進化なんて起こっていおらず、ヒトがウルトラ保守的だったということを知りながら、それを脳進化の駆動要因として捨てなかったり、前頭葉の機能についてありとあらゆることがわかっていても、それを自説に不利だという理由で取り上げなかったりということをしている。言語の一般知性仮説を論外としながらも自分も模倣とミーム淘汰というしくみがあるだけで初期人類に文法が誕生するかのように語ったりしている。
この人の説が全部が全部だめだというのではなく、この人のアプリオリな結論を変えない姿勢が基本的に未熟であるのだといいたい。
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