突然ですがラストのあの風景は、夜明けそれとも夕暮れ?
物語が終焉を迎えた、という意味では静かな夕暮れ、
忌まわしい過去に幕を下ろし未来は変わる、という意味では夜明けかもしれない。
ラストにその風景が映し出された瞬間感じたことは、
あーなんて美しい街なんだろう…三部作の舞台はこんなにも美しかったんだ。
その国に長く深く潜み続けた組織と父親の関係、それを解明するたことが
偽りで固められ閉ざされたリスベットの過去に光を当て、未来を取り戻す事になる。
裁かれる彼女を助けるべく動き出す人々が、その裁判に尽力していきます。
そして過去同様、彼女を闇に葬ろうと動き出した組織も、過激で捨て身の攻撃に…
法の下、法の外での命懸けの駆け引きが、し烈を極めていきます。
148分の大作、ピンと張り詰めた緊張感は、最後まで緩むことはありません。
法廷に出廷するリスベットの出で立ちは、
彼女は最後まで自分のスタイルを崩さず貫き通します。
それは何物にも屈しない、そうしないと生きてはこられなかった
今もそう言い続ける彼女の、声なき声の様。
スタイルは変えない、でもほんの少しだけか関わりを残しておく…
彼女のそんなシグナルを静かに受け取れたこと、
この重厚な物語の、重たい緞帳が降りてくる瞬間にふさわしい感じがしました。
三作品通して、もの凄い量の火薬を使った大爆発、激しいカーチェイスに
美しい町並みが壊されていく…といった破壊的なシーンは一切ありません。
でも何かを打ち破って、ぶち壊す様をここまで見てきた…そんな印象が残ります。
リスベット自身想像もしなかった、仲間を得ることでそれを成し遂げていく、
彼女の内と外の破壊、そのための戦いの物語だったのかもしれません。