面白い! すごく面白かったのだ!!!
権力に屈せず、信念をまげないジャーナリスト、ミカエル。
3部作を通しての真の主役、リズベット・サランデル。
彼女は華奢で、まだ成人を迎えてないかのように見える外見とはうらはらに
その世界ではトップクラスのハッカー。
レオンのころのナタリー・ポートマンをそのまま成長させたよう。
人当たりが悪く、不適合者としてレッテルを貼られた彼女が見えざる敵
(終盤目に見えてくるのだが)に復讐していく物語。
ミカエルたちの雑誌「ミレニアム」が、警察や国家なども巻き込んでその彼女を助けていく話。
読み進めるうちに鳥肌がたち、
フィクションだとわかっているのに襲撃される場面ではひゃっと声をあげてしまうほどの場面描写、
知り得ない世界の話(たとえばPC、ハッカーなどの専門的な話)を書くときでも
読者をほったらかしにするのではなく、きちんと連れて行ってくれる筆運び。
スウェーデンを舞台に、スパイもの的要素も加え、政治、世界情勢、女性問題、
人種問題にも触れながら進むストーリーは
手に取りやすい装丁とは裏腹に、ずっしりと重みがあり、
かつ小難しくなく、まさにエンターテイメントな面白さの塊。
ダン・ブラウンの面白さなんて、なんだったんだろうとつい思ってしまうくらいの、この気持ち。
まだ読んでいない方に本当におすすめしたい!!!!!
第1作目を手にしたとき、たしかにちょっと小馬鹿にしたかも。
まあ、あるよね、こういう面白い本、って。
第2作目は、もしかしたらすごい読み応えがあったかも!とこの先の予感を抱かせた。
そしてそして、第3作目。繰り返すが、本当にこんな気持ちを抱くとは思わなかった!
作者が成功を見る前に亡くなってしまったという事実をつきつけられ、残念で仕方がない。